超絶クオリティだけどしかたないね! つくもたんが3Dプリンターで「フィギュア」の美しさを超越しました。
文句無しの超絶クオリティ。
つくもたんが3Dプリンターで「フィギュア」の美しさの概念を超えてきました。
思わずフィギュアメーカーさんを敵に回すようなコメントになってしまいましたが、しかたないね!
Shade 3Dプロデューサー:坂口秀之
Shade 3D ver.14は、3Dプリントアシスタント機能を搭載。
3Dモデルが3Dプリントでエラーにならないよう、完全自動エラー箇所チェック&半自動で修正ができます。
昨年の夏にShade 3DクリエイターIKEDAさん制作のHanako 3Dプリンターフィギュアが業界に衝撃を与えてから、はや1年弱の時間が過ぎました。
このHanakoのデータは、業界(?)ご関係者のほぼ全員ではないかと思われるほど皆様にご活用いただいており、各種メディアでも多数の掲載が行われるほどの反響がありました。
実は国内の「3Dプリンター」の興味を盛り上げた"一大ニュース"の1つであったことも、Google上のデータで分かります。
(Googleトレンドより:「F」がHanako 3Dプリンターフィギュアのニュース)
この件では、ハイクオリティな3Dプリントデータへの世の中の関心がとても高く、今こそ3Dクリエイターの皆様が活躍できる時代である事がよく分かりました。
次はどのクリエイターさんがニュースを巻き起こすのか??と、3D関係者としては日々高揚感が続く時代の最中なわけですが、またしても超絶ハイクオリティ3Dプリンターフィギュアが生み出されましたのでご紹介したいと思います。
「つくもたん」3Dプリントフィギュア。
IKEDAさんの新作。IKEDAさんが追い求めてきた3D造形研究の成果と、つくもたんのかわいらしさが織りなした極限クオリティの3Dフィギュアです。
これはツクモ本店様、及びヤマダ電機LABI1日本総本店池袋様で実施中のキャンペーンで、両店のどちらかで3DプリンターとShade 3Dを購入するとデータをGETできるようになっています。
(キャンペーンについての詳細はコチラをご覧ください)
ヤマダ電機LABI1日本総本店池袋といえば、国内最大級の3Dプリンター販売コーナーで知られています。
様々な3Dプリンターや関連商品の展示と、今はつくもたん3Dフィギュアの展示でも賑わっていて、特に大きめに3Dプリントしたつくもたんはあまりに飛び抜けた迫力を醸し出しているので必見です。
今回の「つくもたん」では、IKEDAさんが数パターンの3Dプリントフィギュアを作成しています。
何故に「数パターン」になったかといいますと、3Dプリンターで「すごい髪の表現」を実現するのに、段階的な調整が必要になったからなのです。
まず「3Dプリンターで流れ舞うような髪を表現したらどうなるのか!!」という興味をモチベーションにIKEDAさんの手腕が炸裂しまくった結果がこちら。
この髪の毛。
3DCG上ではこれほどに激しく、儚い造形でも無理なく成立するわけですが、これを3Dプリンターで実物にするとどうなるのでしょうか?
そこで、このデータについてヤマダ電機様の方で何度も3Dプリントを繰り返し研究したところ、やはりプリンターの機種や段取り、造形後の取扱いの際に髪の毛が折れてしまうケースが確認されたのです。
さらに言えば、そのテストも業務用のハイエンド3Dプリンターで実験していますが、プラスチック素材(PLA、ABS)のパーソナル3Dプリンターでもプリントできる水準までの調整も考慮に入れなければなりません。
折れるのは極端に細いパーツ、また細い部分の下に重いパーツがついているような箇所です。
これをどうにか対処しなければならないので、今回は「パーソナル3Dプリンター版」と銘打ちこの別バージョンも作成しました。
①ツインテールに細すぎる「フサ」が出ないように髪の表現自体を変更します。
②ダイオウグソクムシの記事でご紹介した事情と同じく片側一点で長細いツインテールを支えることに無理がありますので、始点と終点近くの2点で支えるようにうまく調整します。
その工夫ででき上がった「パーソナル3Dプリンター版」つくもたん3Dプリンターフィギュアがこちら。
これはこれで、またすごくいい感じです。
難しい調整でもうまいデザインに昇華して作り直してしまうところ、さすが髪クリエイター、いや、神クリエイターIKEDAさんです。100万再生CGムービーは伊達ではありません。
また、これほど高精細なデータになると、Shade 3D上では全く問題ないのに、3Dプリンター用のユーティリティソフトのデータ変換の際にパソコンスペックの限界を超えて変換処理が完了できなかったりします。
それも「パーソナル3Dプリンター版」データとしては致命的な問題ですので、そこはファイルサイズを10MB以下するというレギュレーションを設けて、一般的なパソコンでも処理ができるようにポリゴン数を調整したバージョンを制作しました。
こうして、髪のバージョンとポリゴン数を変えた「数パターン」のつくもたん3Dプリンターフィギュアを作成することになったのでした。
ツクモ本店とヤマダ電機LABI1日本総本店池袋様のキャンペーンでは、「パーソナルプリンター版」の髪のタイプでハイポリゴン版とファイルサイズも小さいローポリゴン版、それとは別にツインテールが細かいフサに分かれた極限クオリティのフル版の3つのデータを入手できます。
最後にもう1つご紹介です。ヤマダ電機LABI1日本総本店池袋様では、上記のつくもたんとは別の2頭身のつくもたんも展示されています。
これはYAMADAゲームの「マメノンと魔法の島」で登場するつくもたんを再現したもので、3Dモデルは新進気鋭のShade 3DクリエイターのEndress Stormさんによるものです。
「マメノンと魔法の島」と、この3Dモデルデータが今後どう展開されていくかも楽しみなところです。
(文:坂口秀之)