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インタビュー:東京リスマチック株式会社 立体造形工房 神田

Shade3D 公式

インタビュー:東京リスマチック株式会社 立体造形工房 神田

東京リスマチック株式会社
立体造形工房 神田  センター長 小川義道さん (写真中央)

今回はShade 3D開発チームの仲間と一緒に、実際の作業風景を見学しながら、センター長の小川さんにインタビューさせて頂きました。

(聞き手:デザイナー 園田浩二)

(園田)―実際にこちらにデータを持ち込まれる方の中で、Shadeのユーザーはどれくらいいらっしゃいますか?

(小川)やはり国産最大ユーザーを誇るShadeのユーザー様は結構多いですよ。約3~4割ではないでしょうか。

―そんなに大勢の方が!ありがたい話です。

先日、今度の新バージョンであるShade 3D ver.14の発表がありましたね。
そうしましたらすぐにShadeユーザー様からの問い合わせがいっぱいありました。
やはり関心はすごく高いものがあるんですね。自分の作った3Dモデルを出力したいという願望は当然あるでしょうし...。
我々もしっかりバックアップしていきたいですね。

―そうですね。Shade 3D ver.14がSTL出力に対応して、3Dプリンター出力がますます身近になりました。
我々も実際にデータを3Dプリンター出力して胸が高まりましたので、ぜひ多くの方に体感してほしいと思っています。
発表資料用に制作したメガネサンプルと、Hanako(Shade 10のパッケージに採用されたイメージキャラクター)の3Dプリンター出力の時は、たいへんお世話になりました。
メガネのデータは、最初から3Dプリンター側でエラーが出ないように1スキンの中空モデルとして制作しましたが、
Hanakoは3Dプリンターで出力できるようにチューンナップをお手伝いいただきましたよね。

メガネの方は全く問題がなくて、こちらでやったことと言えば、スケールを90%の大きさに調整して出力したことぐらいでしたよ。
Shadeで作ったデータでここまでしっかりと忠実に出力できるのだ、と改めてその実力を再確認できました。

ー少し大きかったですか?(笑)
某アニメキャラクタの顔のモデルにメガネを合わせて制作したので。ちょっと大き過ぎましたかね(笑)
レンズが入るフレームの部分に関してはレンズ曲率に合わせてあり、実際に汎用レンズをはめられると思います。
3DCGツールであるShade 3Dは基本的にはサーフェースモデラーですが、メガネのモデルは極力ソリッドモデラーっぽく1スキンで作ってみたのですが....。
3Dプリントする時留意しておくこととして、法線が部分的に裏返ってないか(面の裏表の指定)、生成するデータにしっかり厚みがあるか、など基礎的なところは押さえながら3Dデータを完成させなければなりませんよね。
HanakoはShade10のリリース時に作成されており、3Dプリンター出力を前提としていないデータだったので心配していたのですが、 小川さんのご助力もあって、びっくりするほど忠実にフィギュアが出来上がりました。

具体的に元データに手を入れたところは、髪のデータに内包面があったので修正したり、水着が解放面になっていたのを閉じたぐらいでしょうか。
CG映像としては厚みがなかったりデータが閉じてなくても映像表現として隠れていれば問題ないのですが、
3Dプリンター出力する際にはそこの修正はどうしても必要なプロセスですね。
それほど苦労することなく、トータル50分程の調整作業で済みました。

そしてHanakoはShadeデータとして非常に秀逸で、比較的ローポリゴンなのに人体の細部のディテールまで再現している3Dデータだったのではないかと思います。
形状のメリハリがしっかりしていましたね。
3Dプリンターで出力する際にはポリゴン数が少ないかなと思う部分があって、園田さんにはボティの部分をハイポリゴン化していただきました。 結果として驚くほどの出来映えになりました。

ー持ち込んだ私が仕上がったモデルを見て驚きました。
顔の表現はもちろんのこと、指先、おなか付近の曲線美、ひざ周辺の柔らかさ、さらに土ふまずがしっかりあったのだ!とか。
作家のIKEDAさんもその出来映えにたいへん驚いていました。確かにそのようにつくりました、と。
実は指定したポリゴンメッシュに厚みを付けるツールが現在ベータ版でできてきたので、 今後は髪の部分に厚みを設定する処理はだいぶ省力化できそうです。
これは建築系のモデリングでも結構重宝する機能なんですが...。

お~そんなツールを実装されるのですか?Shade 3Dって結構凄いことになっているのですね。

ーもともと直線と曲線が混じったものなどはShade 3Dが得意とするところです。
ポリゴンモデラーと自由曲面スプラインモデラーどちらも使えますからね。
3Dプリンター用にも最強の制作ツールになるよう、さらに磨いていきたいですね。
モデラーはもちろんですが、3Dプリント向けのウィザード化された形状のエラー訂正ツールなどもかなり早い時期に搭載出来るようにしたいと考えています。

それは素晴らしいですね。3Dプリンター用にしっかりとモデリングもできて、インタラクティブにデータを修正できるツールはまだないですから...。
でもはやく欲しいですね。どんなツールでモデリングしたデータでも、Shade 3Dにデータを持っていけば解決することになれば助かる方も多いと思いますよ。

ー ありがとうございます。では、よろしければ、こちらでのワークフローをご紹介くださいますか?
加工機と編集ソフトの見学をさせてください。

こちらは石膏パウダーの積層で着彩も出来るZ650という機種です。
Zプチンタの場合は、このように石膏自体がサポート剤の役目を果たします。
プリント自体も早く、1時間に約28mm程積層します。

ー 意外と早いですね。カラーモデルも出せる機種なんですよね?

白色の石膏パウダーにCMYKのインキで印刷しながら積層することで、着色されたモデルも作成可能です。
その際の入稿フォーマットは、頂点カラーをサポートしたSTLファイルかUVマップ情報とテクスチャーがあれば、「フルカラー立体造形出力サービス」でご提供可能です。
VRMLの1.0やWavefrontOBJであれば、ほぼ問題なくプリントできますよ。

ー 石膏パウダー積層型のメリットとデメリットは何ですか?

石膏パウダー積層型は比較的大きなものが作れるメリットがありますが、細長いものや小さく緻密なものは強度が期待できません。
不必要部分の石膏を除去した後に樹脂を含浸させることで、ある程度の強度は出せるのですが、そこは覚悟せねばなりませんね。

こちらのHD3500は紫外線硬化型アクリル性樹脂を使用した機種で、
綺麗で緻密な造形が出力できるのが特徴です。
サービス名は「ハイエンド立体造形出力サービス」でご提供しています。

出力速度は、このHD3500の場合は解像度として設定した出力モードにもよるのですが、HDモードで約3mmに1時間ほどかかります。

しかし、より詳細なディテールのものが作れますし、樹脂ですので多少の柔軟性を持ちますので壊れにくい特性を持っています。
このモンキーレンチのように最初から組合わさった状態で、可動するモデルを作ることも可能です。

ー データの修正編集の様子も拝見できますか?

こちらではお客様が持ち込まれた3Dデータを修正しています。
ご入稿いただく3Dデータは、150万円以上するソフトウエアもあれば、チェックだけならフリーで、保存するのに利用する期間によってライセンス料金が発生するソフトウエアなど、様々あります。

さすがに150万円のソフトウエアになると、一般のお客様は購入が難しいと思いますので、先にフリーソフトを紹介して、お客様の方で形状のチェックだけ先にお願いするようにしています。

ですから我々もShade 3Dに3Dプリンター用エラーチェッカーやデータ修正補助機能が搭載されることを大変期待しているんですよ。はやく欲しいなあ。
園田さん、そして開発の皆さん、期待していますので頑張ってくださいね。
もちろんお客様にもお勧めしますし、私も利用したいです。

Shadeユーザー様の作品を観ていると、柔らかいものから硬いものまで、いろんなものがありますよね。
私も挑戦してひとつ創ってみたいです。
もちろん最後は3Dプリンターで生成しますよ。

Shade 3Dユーザーのみなさまに、3Dプリントのご要望があれば、いつでも東京リスマチックの立体造形工房神田まで、
お気軽にご相談くださるようお伝えください。お待ちしております。

ー 今日は貴重なお時間をいただきありがとうございました。

東京リスマチックは、幅広い分野の総合印刷サービスビューローですが、 立体造形工房 神田にて立体プリントサービスを開始しています。
http://www.lithmatic.net/3dprinter/

Shadeの新バージョン「Shade 3D ver.14」についてご興味のある方はこちらをご覧ください。

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