Shade導入事例インタビュー Vol.05 中央工学校
今回は、学校法人中央工学校にお邪魔し、デザイン系学科の北川幸男先生にお話を伺いました。
学校法人中央工学校は、今なお豊かな自然の残る東京都北区の王子にあります。創立 100 年を超える
伝統校で、これまでに 10 万 3 千人を超える卒業生を送り出しているそうです。
―北川先生、本日はインタビューに応じてくださりありがとうございます。
校舎がたくさんありますね。
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―ぜひお願いします。
早速ですが、先生は相当前から Shade を授業で使ってくださっているそうですね。
そうですね、建築系学科の先生も使っていますが、私が担当しているデザイン系学科では、Shade III から授業に使い始めました。平成 8 年頃からですから、17 年ほど前からになりますね。その当時、園田浩二さんが Shade の特別講義をされていたのを受講していました。
以来、ずっとバージョンアップしてきて、現在は Shade 13 を使っています。ちなみに授業では Windows 版で教えていますが、個人的にはクアドラ 800 からの Mac ユーザーで、Mac 版の Shade R3 から使っています。
画像下:Shadeの授業を行っているパソコン室です。
―Shade を使った授業はどのように進めているのですか?
インテリアデザイン科では、ショップやオフィスなどの空間をデザインします。家具や什器などのデザインを 含めた、住居、店舗、オフィスの計画から設計を行います。 Shade は週に 3 時間ほどの授業で使用しています。授業では、Shade の 3 次元空間の中でステージなどの照明トラスを組んで、ライティングの演出をシミュレーションしたり、仮想のオフィスインテリア、店舗レイアウトを組んでみたりと、さまざまに活用しています。 教科書類は使っておらず、Shade IIIの頃にShadeの特別講義で配られた資料をサブテキストにしています。 Shade 12 で UI が変わりましたけど、テキストは学生には配らず、内容を読み替えて教えています。バージョンアップしても基本的な操作は変わっていないので、それが可能なんです。 |
―学生作品を拝見させていただけますか?
これらの作品は、建築やインテリアの設計課題などで、
―Shade を教材に選んでくださった理由をお聞かせください
インテリア系の学科では、座学や実習などを通じて、デザインとは何か?インテリアとは何か?について必要な技能や知識を学んでいきます。いろいろなカタチに触れたり、いろいろなカタチを創造したりして、それぞれを表現する能力を養います。
その手段のひとつとして、Shade は自分のアイデアを形にできる、オリジナリティを追及できるツールだからです。
それと、レイトレーシングや、レンダリングが速くて、仕上がりが綺麗なことです。学生達も、照明の配置を変
えては何度もレンダリングをして、イメージ通りのシーンを作り込んでいくのを楽しんでいますよ。
さらに付け加えると、アカデミック版は低価格で学生の負担が少なくて済むことですね。
―今後の Shade に対してのご要望をお聞かせください
インテリアや空間設計を教えている立場としての要望ですが、照度分布図や配光曲線のように、照明の配置と光源からの拡がりを計算し、サーモグラフィーのような感じで見られる機能を付けて欲しいです。建築やインテリア、設備関連の現場で応用が効くのではと思います。
―なるほど、そういう用途というかニーズがあるんですね。専門分野で長く使ってくださっている先生のご意見はとても参考になります。ありがとうございました。
インタビュー後記
北川先生はインタビュー終了後に、広いキャンパス内の実習室・図書館・実験室など、さまざまな施設を案内してくださいました。ギャラリーや多目的ホールには、歴代の生徒作品が展示されていて、じっくりと拝見することができました。
他の先生の授業にお邪魔した際は、学生ひとりひとりの質問に対して、先生が丁寧に答えておられたこと
移動中にあちこちで見かけたのは、多くの学生が、舞台セットの作成や家具製作など、実際に手を動かして作っている様子で、座学だけでない、実践を重視した教育の姿勢を強く感じました。
北川先生、ご協力くださいました先生方、皆様、ご多用のところ誠にありがとうございました。
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