Shade導入事例インタビュー Vol.01 新宿山吹高校
~ 情報のスペシャリストを目指す生徒達のために ~
今回は、東京都立新宿山吹高等学校「情報科」で教鞭をとっておられる、岡崎正敬先生にお話を伺いに行きました。
東京都立新宿山吹高等学校は、都立高校では唯一の単位制・無学年制を採用している高校です。多くの科目の中から、生徒が受けたい授業を自由に選択できるようです。
なかでも『情報科』は、都内で唯一「情報」を専門に学ぶことができる学科です。情報に関する専門科目が19科目もあり、都立高校だけでなく全国的に見ても高度で幅広い授業を行っているそうです。3DCGなどを学ぶことができるマルチメディア関連の科目があることも、情報科ならではの特徴でしょう。
【編】授業ではどのように Shade を利用されていますか
Shadeは『情報科』の中の応用科目「図形と画像の処理」の授業で使っています。
授業では、年間の教育計画のうち、最初の4分の1はAdobe Photo Shopによる授業をおこない、あとの4分の3はShadeを使っています。
教科書は使っていないのですが、CG-ARTS協会の書籍「ディジタル映像表現」をもとに、スライドとプリントを作成して授業に使用しています。
【編】Shade を教材に選んでくださった理由をお聞かせください
長年当校で使わせてもらっています。初めて3Dを作画する者にとって、とてもいいツールだと実感しています。多くの生徒がギブアップせず使えています。
それと、下位互換性があることですね。ソフトウェアによっては、新バージョンで作成したファイルは旧バージョンでは開けないことが有るのですが、Shadeは、画面は多少変わるけど読み込むことができます。
Shade 13とShade 11を使っている教室が別々のため、13で作成したファイルを11で開けるのは、とても助かっているんですよ!
【編】Shade を使った授業で、生徒の反応はいかがですか?
思い通りの作品が出来た時や、想像していたよりもずっとフォトリアルな作品が出来たときや、基本的な形状の作成からティーカップの作成など、作品の幅が広がった時などに喜びを感じている様子ですね。
生徒達がモノをどう捉えているかによって、作品の質が変わってきます。生徒達自身で色々な工夫ができる自由度があるのがShadeの良いところですね。モデリングの流儀もいろいろなアプローチ方法があって、生徒達もいろんな工程で挑戦しています。
(下画像:校内に展示されている生徒作品。一方がデジカメの画像で、もう一方がShadeで作成したものです。)
きちんと操作をすれば、必ずそれに応えてくれるのがShadeだと思います。
私自身、授業でShadeを使うことになるまでは、コンピュータ自体を習ったことが無かったんです。そこからShadeを覚え始めて、今では生徒に教えることができているんですから、私自身がShadeの素晴らしさの証明そのものですよね(笑
【編】最後に、Shade を使った授業でお困りのことなどはございませんか?
作品の制作工程を、静止画で順序良く解説しているWebサイトを用意して欲しいですね。
学校は系統的に学んでいかなくてはならないので、最初に何を理解して欲しいという目標があります。なので、作品の完成形があり、それを作り上げるための技法を静止画で、段階的に解説してくれているサイトがあれば、それに沿って教材を作成したり、授業を計画したりできるので助かります。
【編】本日は貴重なお時間をいただき誠にありがとうございました。
インタビュー後記
インタビュー当日は、午前の授業が始まる前にお伺いしました。学校内の教室や廊下には、Shade を使った生徒作品が多数展示されていて、活発な授業がおこなわれていることが想像できました。岡崎先生は教育に真剣で、生徒に気さくな方で、インタビューを終えるころ教室に入ってきた生徒達にも Shade の感想を聞いてくださいました。
授業前のお忙しい中、インタビューに応じてくださいました岡崎先生、ありがとうございました。
Shade 3Dについてご興味がある方は、無料体験版を用意していますのでぜひご利用下さい。