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Vol.03 浅野工学専門学校

Shade3D 公式

Shade導入事例インタビュー Vol.03 浅野工学専門学校

 

今回は、横浜市にあります浅野工学専門学校の訪問レポートをお送りします。学校法人浅野工学園・浅野工学専門学校は、白壁が印象に残る佇まいで、質実剛健の校風を醸し出しています。
正門から車寄せを介して玄関に入ると、すでに蜂谷先生が玄関脇のベンチでお待ちで、私達を丁重に出迎えてくださいました。蜂谷先生、ありがとうございました。

【編】本日はありがとうございます。早速ですが、御校の建築工学科の特徴などを少し教えてください。

建築工学科では、マンションや公共施設などの建物の外観、内観のデザインから、構造、室内環境、建物に関する法律、設備、施工など、建物の設計に欠かせないさまざまなことを学びます。実際の業務に就いた時、それぞれの分野で活躍する際、部分だけの理解にとどまらず全体を捉える着眼点を持てる人材育成をめざし、カリキュラムを工夫しています。

【編】Shadeを使った授業の構成とその用途をお聞かせください。

現在Shadeの授業を受けている学生数は、4年制の約20名ほどです。他にPhoto Shop Elementsの授業を導入しつつ、週2コマ、180分の授業を年間30回(前期15回、後期15回)行っています。
主な用途としては、建築のプレゼンテーション用としてパースを作成するのに使用しています。また、実際に模型を作ると時間がかかりますが、パソコン上なら人間の立った目線から物を見られるという利点もありますので、空間に物体を積み上げた場合のシミュレーションなどに利用しています。空間のイメージをダイレクトに表現できるShadeは我々の教育現場ではとても重要なツールです。

 

【編】教材にShadeを選ばれた理由は?

3DCGを導入した理由は、学生に3次元空間の把握をして欲しいからなんです。2次元の画面上で3次元を考える練習を、何度でも行って欲しいと考えています。
それは私自身が学生の頃、Shade 7を使っていて、単にCADで図面を寸法通りに引くより、3DCGの方が空間把握が具体的になる事を実感したからなんです。
建築工学科ではShade 10の頃から導入していますが、導入コストが安いこともメリットですね。
そして何よりも、レンダリングがびっくりするぐらい綺麗なことです。今回のShade13はアップデートの内容が素晴らしいので、今回もライセンス更新に至っています。

自己設計課題 建築工学科3年 木村将悟さんの作品

 

【編】授業の参考書や資料としては何か使われていますか?

参考書としてBNN刊の『Shadeパースのノート』を使用しています。ある程度操作が身に付いてきたら、学生自身が他の授業で作成した手書きの設計図を元にして形状を作成する授業を始めています。

 

【編】Shadeの授業に対する学生達の反応はいかがですか?

3次元の形状をイメージして、3次元で作成する感覚が、やや学生には敬遠されがちな印象ですが、その理由は、建築工学科という性格上、図面用のCADを先に学習しているので、寸法と長さの扱いの方法論が多少異なるためだと思います。
ただ、最近の学生はソフトウェアに対しての順応が速いので、新しいUIになっても、すぐに慣れるようですね。CADツールで追い込んでゆくとき、3DCGが横断的にイメージできることは非常に重要なプロセスです。

 

【編】学生作品を拝見できますか?

(蜂谷先生のフットワークが軽く、すぐに奥の部屋から持って来てくださいました。歴代の学生さんの作品も丁寧に管理されているようです。)

(作品を示しながら)いずれもShadeを使い始めて1カ月から半年ほどの学生作品ですが、設計前のイメージを構築するために使っています。学生によっては、自分でShadeを購入して、あっと言う間に上達していますね。

【編】その他にお使いのソフトウェアは?

他の講座で使用しているのは、AutoDesk社のAutodesk Revit Architecture、AutoCAD、他に、SketchUp、Jw_CADといったソフトウェアです。CAD的な、寸法と長さを重視する機能がつまっている点が学生に受けているためですが、これらは2Dの図面から3Dを起こしているイメージなんです。
対してShadeは、頭の中である程度3次元で考えながら3Dを作る感じなのではと思います。その点が建築科の学生には最初は敬遠されがちなのかも知れませんが、実際にShadeで作った建築パースを見ると、目の色が変わって興味が湧くようです。

自己設計課題 建築工学科3年 藤岡翔矢さんの作品

 

【編】Shadeに対してのご感想・今後のご要望などをお聞かせください。

特にShade 13になってからは、新しいUIがわかり易く、使い易くなっていますね。
無償アップデートが頻繁におこなわれ、新しい機能が付いてくるので、楽しみであると同時に、今後も使い続けることに安心できます。特に、マニピュレータの数値表記が使い易くなっていて、建築工学では助かる機能アップですね。
要望ですが、SketchUp変換などの各種プラグインを、64bit版Shadeでも使えるようにして欲しいです。今だと32bit版と切り替えて使用しないといけませんので。
機能追加や強化の面では、他ソフトからのDXF出力の線の連結が、容易にできるようにして欲しいです。
また、分野違いで3DCGソフトに要求する事ではないのかも知れませんが、寸法記入や、それを出力する機能の強化、またはソリューションが組みたいですね。
オフセット機能の強化も、壁芯入力や、厚さ指定対策のために欲しいです。
同じくCAD的な入力方法になるのですが、ディバイダー機能(均等分割)の強化も可能であれば欲しいですね。あと以前のバージョンにあった機能で、図形ウインドウを指定の縮尺で出力する機能を復活、進化させて欲しいです。CADのようなダイナミック入力機能も欲しかったり....オブジェクトガイドの強化だったり、線と線の交点スナップ、垂線のスナップ、中点、3分の1交点、仮想交点を取る機能など、図面入力で言うとかなりの数になります。
下書き線を少し半透明で表示し、それにもスナップできる機能や、マニピュレータの回転角度を指定した任意の値に変更できるようにして欲しかったり、図面寄りの機能は何でも、建築系としては欲しいですね。
それと、これは要望ではありませんが、イーフロンティアWebサイトのShadeの新機能を解説する動画をよく参考にしています。さらにいろいろなTipsの追加に期待していますよ。

【編】たくさんのご要望・ご感想をいただきありがとうございます。

蜂谷先生は目を輝かせながら熱心にShadeへの要望を仰ってくださり、教育に対する思い入れの深さが伝わってきました。

 

インタビュー後記

ご多用の中、インタビューに応じていただきました蜂谷先生に心からお礼を申し上げます。これまでお話を伺った学校の先生方が、「Shadeはコストが低くて、レンダリングが綺麗」と口を揃えたように仰ってくださいましたが、新しいUIについてはまだ搭載から日が浅いためか、今回も「従来の機能を新しいUIの操作に置き換えて授業を行っています。」とのお話を頂きました。

UIが変わると、授業での操作説明にストレスを感じさせてしまうのはよくわかりますので、先生方の授業をサポートするような、新しいUIによる操作説明のコンテンツを増やしていく必要性を強く感じました。

「ただ、最近の学生はソフトウェアに対しての順応が速いので、新しいUIになってもすぐに慣れています。」

とのありがたいお言葉も頂き、新しい世代のShadeユーザーが確実に増えている印象を抱くことができました。

また、インタビュー当日に先生から、当社Webサイトで公開しているShade情報をマメにチェックしてくださっていることを伺いました。これからもご期待に応えるべく、有意義な情報の発信に努めていきたいと思います。

 


 

Shade 3Dについてご興味がある方は、無料体験版を用意していますのでぜひご利用下さい。

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