Shade 3Dユーザーインタビュー① Jürgen Schulz
■今までの簡単な経歴をお聞かせいただけますでしょうか?
6歳で絵と写真を始めました。初めはアニメーションに夢中になって、パラパラマンガをたくさん作りました。13歳のときに、私のマンガをもとにしたアニメーションがドイツのTVで制作されて放映されました。私も同期の一部を行いました。16歳のときに、最初のステレオ立体視写真を撮って、音楽作成を始めました。最初のコンピュータの仕事では、とても高価なScitexワークステーションを使って仕事をしました。Macが登場してから、すぐにShade (Shade III 1.2) で制作を始めました。1996年に最初のCDを日本でリリースしたのですが、そのカバーには私の初めての3DCG作品が使われています。1998年にはもう1枚のCD(ソニー・ミュージック)をリリースしました。それがドイツでチャート入りして、それからTVで何度か放映され、ビデオクリップも出ました。この曲のために作られたダンスは、2年後に "Dance of the Year International" を獲得しました。
I began drawing and photographing at the age of 6. In the early years I was fascinated of animations and created a lot of flipbooks. An animation, based on one of my comics was realized by German TV and aired when I was 13. I did also a part of the synchronisation. At the age of 16, I shot my first stereo 3D photo and started making music. My first professional computer job was working with very expensive Scitex workstations. After the upcoming of the Mac, I directly started working with Shade (Shade III 1.2). In 1996, I released my first CD in Japan also with my first 3D CG artwork on the cover. In 1998 there was the release of another CD (Sony Music) which appeared at the German charts, followed by several TV appearances and a Video Clip. A dance made for this song won the title "dance of the year international" two years later.
■現在、どういった業務をされているのでしょうか?また過去に携わった業務などもお聞かせいだたけますでしょうか?
展示会や印刷、映像のための3Dイラストレーションを作り、編集、サウンドトラックの作曲をしています。以前は機械の部品をすべて細部までモデリングする必要がありましたが、今ではブラシ、加工ヘッド、建築物、有機的なパーツなどの特別な部分だけをモデリングしています。
I am creating the 3D illustrations for exibition, print and film, do the cutting and soundtrack composing. In the past I had to model every detail of the machining parts, today I do this nearly only for very special things like brushes, machining heads, architecture scenes or organic parts.
■Shadeを使おうと思ったきっかけは何でしたか?その時に、多くの3DCGソフトの中でShadeを選んだ理由は?
Shadeを使いはじめたのは、代理店のFormmadがこのプログラムを買って、3Dアーティストを探していたからです。ほかの3Dプログラムでの経験があったので、Shadeがプロフェッショナルなツールであること、この代理店の仕事に完璧に適していたことに感動しました。ほかの3Dソフトウェアは、必要なレベルに達していないものがほとんどでした。私たちが必要としていたのは、印刷するための大きなレンダリング、1枚の画像のネットワークレンダリング、部分レンダリング、IllustratorやFreeHandで作ったファイルのインポート、DXFのインポート、エンジニアリング向けの簡単なアニメーション、高速なモデラー、高品質で高速なレンダラー、QTVR、プロフェッショナルなユーザーインターフェイスでした。
The reason I started working with Shade is, the agency Formmad had bought this program and they were looking for a 3D-artist. I had experiences with other 3D programs and was fascinated how professional and perfect this program fits into the workflow of this agency. Most of the other 3D software were simply not good enough: we needed large renderings for print, network rendering on one picture, area rendering, import of Illustrator or Freehand files, DXF import, simple animation tools for engineering, a fast modeler, a very good and fast renderer, QTVR, a professional user interface.
当時の手掛けたレンダリングの例です。
■実際にShadeを使ってみてどうでしたか?
先ほど言ったとおり、私の仕事には、それまでに見たなかでもっともプロフェッショナルなプログラムのひとつでしたし、今でもそうです。Shadeは、ほかの3Dプログラムとは大きく違っています。
As I said, for my kind of job it was one of the most professional programs I had ever seen - and still is. Shade is very different from other 3D programs.
■どうやってShadeを習得されましたか?
1996年にShadeを使いはじめたときにはドイツ語に対応していて、とても助かりました。最近では、ベータテストのときは日本語のチュートリアルを読もうとがんばっています。 ;-) いえ、実際には、新機能のほとんどは、チュートリアルなしでもとてもわかりやすいです。
In 1996, when I learned Shade there was a German support, that was very helpful. Nowadays, while beta testing, I try to read the Japanese tutorials No, really, most of the new features are very simple to understand without any tutorial.
■長い間、Shadeを使い続けて頂いていますが、その理由などありますか?
1996年にShadeを使いはじめて、このプログラムの大ファンです。今もこのプログラムを使っているのは、プロフェッショナルな結果が得られることと、作業スピードが理由です。
I started using Shade in 1996 and I am a big fan of this program. I am still using this program because of its professional results and the working speed.
■最新のShade 13をお使いいただいていかがでしょうか?
もちろん、使っていますよ。このリリースは非常に重要で、エンジニアリング的なものから、とても簡単に自然で有機的な作成に移れました。
Yes of course, I am using it! This release is a real highlight and brought me very easily from engineering to natural, organic creations.
■今回制作された動画はShadeを使って制作されていかがでしたか?
このデモリールでは、Shadeの新機能をそのままの形で紹介しようとしました。レンダリングはオリジナルで、ポストプロダクションは行っていません。レンズフレアだけは追加しました。見たとおりのものが得られます。このデモリールの作成はとても楽しく、すばらしい経験でした。HDサイズのレンダリングも問題ありませんでした。
With this demo reel, I wanted to show the new features of Shade in a pure way. The renderings are original, no post production. Only some lensflares were added. What you see is what you get. Making this reel was a very cool experience with a lot of fun. Rendering in HD was also no problem.
■現在の業務もしくは作品づくりでこだわり、ポリシー、理念などありますでしょうか?また、その際Shadeはどのように役にたっていますでしょうか?
まず、正しい方法は何かを徹底的に検討します。短く言うと、私の頭の中には「レンダリングした画像」があります。ときには、それを紙にスケッチして、3Dで再構築しようとします。これは手早く行う必要があって、それにはShadeはすばらしいツールなのです。ほとんどの場合、想像したとおりの画像が作成でき、ときにはより良いものができます。
First we are dicussing a lot to find the right way, very shortly I have a "rendered picture" in my mind. Sometimes I scribble it on paper and try to rebuild this in 3D. This must happen very fast and Shade is a wonderful tool for this. Often the result is as good as my imagination, sometimes even better.
■Shadeの次回バージョンなどに対する要望とかございますでしょうか?
水滴の方向の変化など、もっとリアルな液体を実現するよいツールがほしいです。STEPやIGESのような複雑なCADファイルのインポートもいいですね。簡単なスカルプティングのツールがあるとすばらしいのですが...。
I would like to have better tools for more realistic fluids, such as direction changing for waterdrops. Import of complex CAD files like STEP and IGES would be very nice. And simple Sculpting tools would be a dream…
■主に仕事で使われているコンピュータの構成をお聞かせください。
ほとんどはMacを使っていて、特殊な作業にだけWindows PCを使います。
I am using mostly Pro-Macs, Windows PC only for very special tasks.
■最後に、今からShadeを始められる方、CGを始められる方、またクリエイターを目指す方に何かアドバイスがありましたらお願いいたします。
まず、本当に好きなことをすべきです。あなたのしたいことに適していて、長い安定した歴史のあるプログラムを探すことです。プログラムを習得するには時間がかかります。周りを見て、インスピレーションを得ることです。現実の世界が3DCGの最善のインスピレーションです。ほかの人が何を言おうと、決して夢をあきらめてはいけません。それだけです。
First: do what you REALLY like. Search the programs that fits to your special needs and which has a long, good and stable history. Learning programs needs a lot of time. Look around and let inspire you, real life is Do never ever give up your dreams, no matter what other people say. That's it.
Shade 3Dについてご興味がある方は、無料体験版を用意していますのでぜひご利用ください。