第5回 シェーディング切り替えスクリプト
A Customize Day's Night. こんにちは。図面のシェーディング表示は固定派?切り替え派?そんな派閥があるのか不明ですが、今回のは色々切り替える事が多いのにいちいち図面のメニューから選ぶのは面倒だよなと感じている人向けのスクリプトのお話です。おまけもあります。
そして Shade 3D ver.15 も発売され、第3回までのスクリプトは無事収録されました。なので、メルマガで取り損ねた人用に今後はメルマガの翌週に Web から提供していく予定です。
- 今回のスクリプトは 2015/01/30日発行のメルマガにて先行配布しました。
- インストール先などは【インストール・使用法】をご覧ください。
- この記事は Shade 3D ver.14.1.3 を基準に書いています。ver.15 でももちろん有効です。
- 記事のスクリプトはマーケットプレイス「カスタマイズはいかがですか? 全部入り」よりダウンロードできます。
Shade 3D のシェーディングモード
図面のシェーディングモードを切り替えるには切り替える図面の右上の丸をクリックして出てくる表示切り替えポップアップメニューから切り替えます。
シェーディングモードの種類は7種類
シェーディング切り替えスクリプト
スクリプトを実行するたびに現在アクティブな図面のシェーディングモードがメニューの表示順に切り替わります。
実はShade 3D にも標準でほぼ同じ機能があります。標準ではショートカットの Q に登録されています。違いはプレビューレンダリングには変わらないところだけです。
なぜ作った
実は今回のスクリプトは「テクスチャ」と「テクスチャ+ワイヤフレーム」、そして「プレビューレンダリング」に切り替わりません。「シェーディング+ワイヤフレーム」の次は「ワイヤフレーム」に戻ります。
これは書いた人が上の3つはあまり使わないためです。このスクリプトは「よく使うシェーディングモードを切り替える」ために作りました。なので自分好みに設定することができるようになってます。
オフにする方法
どうやるかと言うと、直接スクリプトの中身を書き換えます。あ、大丈夫です、がんばって簡単にしました。
昔々あるところにに半角で#をつけるだけです。
テキストエディタか Shade 3D のスクリプトウインドウの「読み込み」で「D_ShadingModeAV.py」を開くと中にこんな部分があります。
sdlist.append( 0 ) #wireframe / ワイヤフレーム sdlist.append( 1 ) #Hidden Wireframe / ワイヤフレーム(隠線消去) sdlist.append( 2 ) #Shading / シェーディング sdlist.append( 3 ) #Shading and Wireframe / シェーディング+ワイヤフレーム #sdlist.append( 4 ) #Texture / テクスチャ #sdlist.append( 5 ) #Texture and Wireframe / テクスチャ+ワイヤフレーム #sdlist.append( 7 ) #Preview Rendering / プレビューレンダリング
下の3つにはすでに#がついていますね。なのでテクスチャとかには切り替わらないのです。
その右に書いてあるのが各種シェーディングモードの名前です。
オン・オフしたいモードを探して先頭の#を付けたり外したりしてスクリプトを保存しなおせば書き換え完了です。
さらに一手間
ついでに「アクティブウインドウじゃなくて透視図だけにしたい」という声にお答えするために同じく#で切り替えられるようにしました。
currentview = disp.current_viewpane #active view #currentview = 3 #perspective view
が、その部分です。上に#つけて下の#取ると透視図専用になります。
#currentview = disp.current_viewpane #active view currentview = 3 #perspective view
こんな風に。書き換えたのを別名保存して使い分けるのもナイスカスタマイズです。
おまけ
実は実は Shade 3D には本体機能で「クィックメニュー:シェーディングの選択」なるものがあります。標準では shift + s にショートカット設定されてます。実行するとカーソル位置を中心にこんなメニューが図面にでます。
ここから切り替えたいシェーディングモードを選択するだけです。便利ですね。
・・・スクリプトはクィックメニュー出して選択する手間すらアレな人が書きました。
次回は片方しかないハンドルで作られるアレをなんとかするスクリプトについてお話する予定です。
次回もよろしくお願いします。
要望や質問、またユーザー同士の意見交換にShade3D公式ユーザーフォーラムをご用意しております。どうぞご利用くださいませ。