第2回 追加頂点選択スクリプト
Could I customize? こんにちは。モデリングしていてややこしい手順になったとき、しばらく試行錯誤したあと気がつくとテキストエディタでスクリプトを書いています。今回もそんな中で作ったスクリプトのお話です。
この記事はShade 3D ver.14.1.3 を基準にお届けしています。が、以前のバージョンでもいけるかもです。
第2回の今回は、ポリゴンメッシュを編集しているときに欲しくなった機能があったので作成したスクリプトです。弟形状に追加された頂点を選択するスクリプトでほかに機能はありません。
作成したスクリプトはメールマガジン 2015/01/09号にて配布しました。取り損ねた方はごめんなさい。Shade 3D ver.15 に収録されるかも知れませんが、されなかったらメルマガでの再配布も検討しています。仕組みは単純なので作っていただいても構いません。
- 今回のスクリプトは 2015/01/09日発行のメルマガにて先行配布しました。
- インストール先などは【インストール・使用法】をご覧ください。
- この記事は Shade 3D ver.14.1.3 を基準に書いています。ver.15 でももちろん有効です。
- 記事のスクリプトはマーケットプレイス「カスタマイズはいかがですか? 全部入り」よりダウンロードできます。
弟形状について
弟形状というのは、ブラウザの並び順で基準とする形状の下側にある形状のことです。
ほかにも「親」「姉」「子」があります。「兄」はいません。基準とする形状も「私」とかは言いません。
元のポリゴンメッシュと編集するポリゴンメッシュ
編集予定のポリゴンメッシュを選択して、同じ位置に複製しておきます。
頂点の追加
複製された方に頂点を追加します。ここでは面選択して分割していますが頂点が増えるなら手法は何でも大丈夫です。
スクリプトの実行
スクリプトメニューから「弟形状に追加された頂点を選択」を選択します。
出てこない場合は配布したスクリプト D_Select_Added_vertices.py.zip を解凍してから scripts フォルダに入れて Shade 3D を再起動してください。
scripts フォルダの場所 | |
---|---|
Mac | ユーザーの「書類」>「Shade 3D ver.14」>「scripts」 |
Win | ユーザーの「ドキュメント」>「Shade 3D ver.14」>「scripts」 |
複製元と比較して新しく追加された頂点が選択状態になります。
何に使うの?
作った理由は「切断」ツールでポリゴンを切ったとき、その切断ラインを選択したかったからです。
細かいメッシュを切るとどこが切れているのか分からなくなりますよね。
ですので、書いている人としては「切断」ツールとの併用を考えて作りました。
Shade 3D ver.15 であんなこと
ver.15 だと新機能の「内側領域選択」がありますので、このスクリプトと組み合わせてこんなことができます。
- 複製して面選択
- 真ん中あたりを切断
- スクリプトで選択ー稜線モードにして
- 内側領域選択
- 選択してるのをDeleteキーで削除
- エラー診断の境界稜線選択
- 面貼り
次回はモデリング時にモード変換がこうだったらいいなと思って作ったスクリプトと、複製もこうならいいなと思って作ったスクリプトを紹介します。
記事を書いている間に思いついたものもあれば合わせて紹介するかもしれません。
次回もよろしくお願いします。
要望や質問、またユーザー同士の意見交換にShade3D公式ユーザーフォーラムをご用意しております。どうぞご利用くださいませ。