第1回 標準スクリプトのカスタマイズ
Shall we customize? こんにちは。こちらではインターフェイスの色の変更とか、ちょっとした使い勝手を向上するためのスクリプトとか、そんなに気負わなくてもできる Shade 3D のカスタマイズ方法について紹介していく予定です。
スクリプトも使い方の紹介程度ですし Basic / Standard / Professional すべてのグレードで使うことができますのでご安心を。
この記事はShade 3D ver.14.1.3 を基準にお届けしています。が、以前のバージョンでもいけるかもです。
第1回目の今回は、Shade 3D についてくるスクリプト「線形状のポイントのハンドルを整列」の説明と、それに機能を追加したもののご紹介をいたします。
カスタマイズしたスクリプトはメールマガジン 2014/12/19号にて配布しました。取り損ねた方は Shade 3D ver.15 で既存のもとと差し替えて収録される予定ですのでそれまでお待ちくださいますようお願いいたします。
- 今回のスクリプトは 2014/12/19日発行のメルマガにて先行配布しました。
- インストール先などは【インストール・使用法】をご覧ください。
- この記事は Shade 3D ver.14.1.3 を基準に書いています。ver.15 でももちろん有効です。
- 記事のスクリプトはマーケットプレイス「カスタマイズはいかがですか? 全部入り」よりダウンロードできます。
「線形状のポイントのハンドルを整列」の使い方
スクリプトの名前がそのまま機能説明になっていまが一応、選択している線形状のポイントの接線ハンドルを指定した方向にそろえるスクリプトです。形状編集モードで使用します。
揃えたい線形状を選択しておきます。特定のコントロールポイントのみ揃える場合はそのコントロールポイントも選択しておきます。
スクリプトメニューから「線形状のポイントのハンドルを整列」を選択します。
でてくるダイアログで揃えるポイントと方向を指定します。
「選択した点」(ポイントですね)では選択状態のポイントのハンドルを、「すべての点」ではすべてのポイントのハンドルを揃えます。
X、Y、Z はそれぞれのハンドルのコントロールポイントのX、Y、Zになります。「X」では正面図で見て横の方向、「Y」では正面図で見てタテの方向、「Z」では右面図や上面図で見て奥行きの方向にハンドルが揃えられます。「OK」すると実行されます。
「x」(横方向)にそろえてみました。
線形状の歪みなどを直すのに便利な機能ですが、交差方向のハンドルもそろえられてしまうのが不便に感じました。なので多少手を加えて機能拡張したのがこちらになります。
カスタマイズしたスクリプト
名前に工夫がみられません。
「どの方向のハンドルを?」が拡張した部分です。そろえるハンドルの組み合わせを3通りから選べます。
そろえるハンドルの組み合わせを選べることで、自由曲面のように交差方向が曲面になっているポイントでも必要な曲面を残したままハンドルを揃えられるようになっています。
球の自由曲面のハンドルをグネグネしたもので説明します。
- 「選択方向のみ」「Y」
選択した線形状に見えているハンドルのみ揃えます。 - 「選択方向と交差方向」「Y」
「線形状のポイントのハンドルを整列」と同じ動きになります。両方のハンドルを揃えます。 - 「交差方向のみ」「Y」
交差方向のハンドルのみ揃えます。最初は選択方向だけ揃えられるようにしたのですが、全部選べた方がいいだろうと思って三択にしました。
その他のカスタマイズポイント
ついでに元のスクリプトでは形状編集モードでないと「形状編集モードで実行してください」と怒られて揃えてもらえないのですが、それはイヤなので選択しているのが線形状だったら勝手に形状編集モードに変える心にやさしい仕組みにしています。
さらに表記の違いも気になったので、「点」を「ポイント」に統一してます。厳密にはコントロールポイントなんですけど長くなるのでポイントで。
わりといい感じに拡張できたと思いますのでよければ使ってください。
次回は弟形状に追加された頂点を選択するという、聞いただけではなんだかよくわからない自作スクリプトを紹介します。これもメルマガで先行配布しますので使ってみたい方はご登録ください。といいいますか、それはver.15に入るかどうか不明なのでメルマガでのみ入手可能なレアアイテムかもしれません。といいつつさくっと収録されるかもしれません。
ご意見ご要望などありましたら拝聴したいのですが、まだどうやって拝聴するか決まってません。
次回もよろしくお願いします。
要望や質問、またユーザー同士の意見交換にShade3D公式ユーザーフォーラムをご用意しております。どうぞご利用くださいませ。