第27回 2頂点の角度を出力するスクリプト
Shall We Customize?
こんにちは。今年もあとわずかになってまいりました。今回はリクエストをいただいたので作成したスクリプトのお話です。
以前に線形状の長さを表示するスクリプトを作成しましたが、じゃあ、角度は?ということでしたので、そういうスクリプトを作りました。
- 今回の widget は 11/12日発行のメルマガにて配布しました。
- インストール先などは【インストール・使用法】をご覧ください。
- この記事は Shade 3D ver.15.1 を基準に書いています。
- 記事で紹介しているスクリプト(最新号分を除く)はマーケットプレイス「カスタマイズはいかがですか? 全部入り Script 」よりダウンロードできます。
- 記事で紹介している widget (最新号分を除く)はマーケットプレイス「カスタマイズはいかがですか? 全部入り Widget」よりダウンロードできます。
2つの頂点を選択する
2つの頂点を選択する
Shade 3Dの基本操作でこれに該当するものは無いので、いきなりスクリプトの説明から入ります。
測れるのは線形状、もしくはポリゴンメッシュの2つの頂点の角度です。
最初に頂点を2つ選択します。2つ以上選択している場合は最初(線形状は番号の小さい方)の2つ頂点が対象となります。
選択した2つの頂点の角度を出力するスクリプト
「選択した2頂点の角度を出力」スクリプトメニューから実行するとメッセージウインドウに角度が出力されます。
2種類の出力結果
出力される角度は2つで、下の図のように、同じ直線でも青の線を基準としたとき、どっちの頂点を基準にしているかで角度(黄色のところ)が変わるので両方出力しています。
図面での角度の見方
角度はXYZの軸に対しての角度となり、四面図が初期値(上面・正面・右面・透視図)の場合は以下のようになります。
出力した角度を使用する
スクリプトでは出力するのみです。これをもとに形状の角度を調整する場合はメッセージウインドウから角度をコピーしておき、数値入力やマニピュレータ操作後のツールパラメータにコピーして使用するなどします。
- 角度を出力
- 角度のマイナス値を指定
- 2点の線が水平に
角度はこれから180度や90度を引いた数が目的の角度となる場合がありますが、出力が見づらくなるので2タイプのみとしています。
非常に単純なスクリプトです。もうちょっと便利にできそうな気もするのでアップデートがあるかもしれませんがぬるい目で待っていたくださると助かります。
次回もよろしくお願いします。
要望や質問、またユーザー同士の意見交換にShade3D公式ユーザーフォーラムをご用意しております。どうぞご利用くださいませ。