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第18回 七色スクリプト改 widget 版

Shade3D 公式

第18回 七色スクリプト改 widget 版

The Customize stole my holiday. おまたせいたしました。前回と同じ出だしですがおまたせいたしました。七色スクリプトへいただいた要望と思いついた事をつめこんで見たらスクリプトの範疇を超えたので widget にしてインターフェイスを一新したら機能追加というより新機能のようになった widget のお話です。

グラデーションカラー設定 widget

こんな感じになりました。

もとのスクリプトの面影がそこはかとなく残って、、無いですね。

RGBモードの搭載と、RGB / HSV をスライダでコントロールできるようになったのが一番のセールスポイントです。

HSVで色設定

Mac のシステムカラーパレットにはある HSV が Win には無い。というのが今回のスライダ搭載の一番の理由ですが、実は Shade 3D のカラーパレットには Mac / Win ともに HSV があります。

CMY までありますね。

これであらかじめ色設定をしておけば七色スクリプトでも HSV でのコントロールが可能です。

つかいかた

それはそれとして使い方です。ええ、それはそれですとも。

  1. 上のカラーボックスに最初の色を設定します。
  2. 下のカラーボックスに最後の色を設定します。
  3. 一番上の RGB グラデーションか HSV グラデーションボタンを押します。

基本操作は以上です。続いて全国のその他の機能です。

色の設定

上下ともにスライダを動かすか、右のテキストボックスに数値 0~255 ( H は 0~359 )を入力して色を設定します。RGB を操作すれば HSV が、HSV を操作すれば RGB がそれぞれ自動で変更されます。結果は上部の球の色として表示されます。

色の取得

カラーボックスの右の「形状から最初・最後の色取得」では選択している形状の色を取得します。

形状が1つの場合はどちらのボタンでも同じ色となります。形状に色が設定されていない場合は白になります。

形状が2つ以上の場合はブラウザで一番上の形状が最初の色、一番下の形状が最後の色として取得されます。

中央の「最初と最後の色を形状から取得」は上下まとめて色を形状から取得します。

色の複製・入れ替え

カラーボックスの右の「最初・最後の色にコピー」はそれぞれ色の複製を行います。最初の色に赤を設定し、「最後の色にコピー」すると最後の色も同じ赤になります。

上下を同じ色に設定後、HSVの彩度や明度を変更することで HSV グラデーションで彩度のみのグラデーション、明度のみのグラデーションを、RGB グラデーションでは特定チャンネルのみのグラデーションを行いやすくなります。

中央の「最初と最後の色を入れ替え」は色の入れ替えを行います。最初が赤で最後が青のとき「最初と最後の色を入れ替え」すると最初が青、最後が赤に入れ替わります。

対象の設定

widget では拡散反射だけではなく、ボリューム以外のほとんどの色に対してグラデーションを設定、また色の取得を行えます。

上部のオプショングループの「対象カラー」ポップアップメニューより対象とするカラーを選択します。

設定できる対象は以下の通りです。赤く設定されている部分が対象に設定できるカラーです。


マッピングカラーは選択しているマッピングレイヤーを対象とします。

自動設定

オンのとき、対象とした色が Shade 3D の表面材質設定でオフになっている時、自動でオンにして色設定を行います。

 

オフのとき、対象とした色が Shade 3D の表面材質設定でオフになっている時は処理をスキップして色を設定しません。

自動設定とマッピングパターン

対象に拡散反射(マッピング)を選択すると、その下のマッピングパターンポップアップメニューが選択できるようになります。Professional で使用したときと Basic / Standard で使用したときは表示項目数が変わります。

Basic / Standard

Professional

自動設定がオンのとき、Shade 3D の表面材質でマッピングがオフ、またはパターンが無しのときに選択されたパターンが適用されカラー設定されます。

すでにパターンが設定されている場合はパターンの変更は行われず色のみ設定されます。

HSVグラデーション・色相の回転方向

オプショングループの「H(色相)を逆回転で計算する」がオンのとき、色相の範囲を逆回転で計算します。
HSV グラデーションを選択した場合に有効となります。

色相は円で循環しているため、回転方向によって中間色の結果が変わります。

最初の色に色相 347 (一番上の赤)

最後の色に色相 153 (一番下の緑)

を設定します。(半端な数字なのは画像の上下の関係です)

「H(色相)を逆回転で計算する」がオフで HSV グラデーションを設定した場合、中間色は左の青になります。

「H(色相)を逆回転で計算する」をオンにして逆回転で設定すると中間色は右の黄色になります。

RGBグラデーション

各チャンネルごとにグラデーションを行います。Rのみ増減しているグラデーションなどを行えます。

 

選択数による動作変化

スクリプトでは 3 つ選択が必須でしたが、widget では 1つから動作します。

  • 1 つのみ選択されている場合
    最初の色が形状に設定されます。
  • 2 つ選択されている場合
    ブラウザで上の形状に最初の色が、下の形状に最後の色が設定されます。
  • 3 つ以上選択されている場合
    ブラウザで上の形状に最初の色が、下の形状に最後の色が設定され、中間の形状に上から順番にグラデーションが設定されます。

スキーム設定に対応

環境設定での色設定にも対応してみました。

 

生い立ち

もともとこのスクリプトは過去に雑誌に記事を書いた時のネタとして作成しました。カラフルなシーンを作る時に便利かなと。こちらが当時個人HPで公開していた作例です。

 

そして皆様のリクエストや提案、応援により、さらに楽しい widget に成長させていただけました。また参考資料もご紹介いただき大変勉強になりました。おかげで直前に計算式のミスを発見することもできました。感謝しております。ありがとうございます。他にも多数のリクエストをいただいておりますので引き続きがんばりたいと思います。少し過密スケジュールですが全部作り終わったら行きたかった公園にワンコ連れて行って少しのんびりすることになっています。約束なんです。楽しみです。

次回(5月15日号)はボーンのリミッタをまとめて設定するスクリプトのお話をする予定です。が、またしてもまだ手をつけていません。緊迫です。

次回もよろしくお願いします。


要望や質問、またユーザー同士の意見交換にShade3D公式ユーザーフォーラムをご用意しております。どうぞご利用くださいませ。

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