Shade 3Dユーザーインタビュー② デジタルユニオン中田雅章
Shadeをビジネスで使うためのコツやノウハウを、少人数
Profile
株式会社デジタルユニオン代表取締役 中田雅章
1973年 東京生まれ。
1994年 学校法人中央工学校(東京・北区) 建築設計科卒業後、建築設計事務所に勤務、関東各都県の公共建築の施工図制作を行う。Windows 95の登場でCADシステムの発展を見込み、フェリカテクニカルアカデミー(東京・池袋)CAD科にてAutoCADを習得。卒業後、同校の職員を経て、CADデザイナーとして1999年から準備。同校での非常勤講師の傍ら、電機設計製作会社で誘導加熱装置(鍛造系)の設計を行う。次世代のデジタルデザインの方向性を見据え、機械系3DCAD及びCAE・CAMなどの技術を習得
2000年 デジタルプロトタイプの促進の講師を期に、フリーランスCADデザイナーとしてNAKATA DIGITAL WORKSを起業、CADオペレーション業務、データツール制作・販売を行う
2001年 3DCG制作ツール(ShadeR4)を習得、建築3DCGパース制作、Webデザインを開始
2002年より、フェリカ建築&デザイン専門学校(群馬・前橋)非常勤講師(建築系、インテリア系、プロダクト系学科)
2008年より、川越少年刑務所 職業訓練部門CAD技術科設置に参加し、CAD及び3DCGの講義を行う(2008年第1期生、2010年4・5期生、2012年8期生)
−デジタルユニオンさんは「自分のペース」で学べる場ということを掲げてらっしゃいますよね?
はい。Shadeは、誰でも始めやすいCG制作ツールでは図抜けていると思います。なので、とりあえずの流れに沿えば誰でも始めることが出来る事が特徴だと思います。しかしながら、やはり「ビジネス」として納品する制作物などを制作していく上では、進行度や理解度などには個人差がありますので、周りに気兼ねなく自分のペースで学習できる、目標別・個別のアシストの場が求められているのではないかと感じたわけです。
−パースやプロダクト系の方が多いとお聞きしましたが
一言で「Shade」でビジネスをするといっても範囲が広いので、外観パースや工業、プロダクト系にしぼっています。
デジタルユニオン クリエイティブスクールの教室風景
−受講生には初心者の方が多いのですか?
そうでもないんですよ。例えば、きちんと学校で勉強した方などもいらっしゃいます。やはり通しで行う方法は基礎を学ぶにはいいと思うのですが、細かい「こんなことがやりたい」とか「ここで挫折した、、」などという声には応えづらいんじゃないかなと思うんですね。
私自身、初めてShadeを始めたときは、独学でつまづくことが多かったんですが、実際に使っている人の意見に助けられたことは大きかったんです。
−CGをやられてない方もいらっしゃるんでしょうか?
一級建築士の資格は持っているけれど、CGにはあまり強くないというような方もいらっしゃいます。中にはShadeのガイド本をお持ちになって「ここが解らない、、」とおっしゃる方もいらっしゃいます。
−他のツールもある中、なぜShadeのスクールを開校しようと?
もともとは自分がShadeのユーザーだということも多いにあります。また、実際の建築系のビジネスでShadeが多く使われており、学びたいという声をよく耳にしたというのも、もう一つの理由です。
デジタルユニオン クリエイティブスクールの教室風景:多数の参考書籍が準備されている
−中田さんも最初から仕事用にShadeを使いはじめたのですか?
10数年前、趣味で3DCGに挑戦しようと思い、量販店で初めて目にしたソフトがShadeR4でした。安価なものだったのですぐに購入したのがきっかけです。子供のころからものづくりが好きで、考え出すと時間を忘れるほど、好きなものにはとことんのめり込む性格は、大人になっても簡単には変われません。独学で参考書を読みあさり習得しました。立体化し、色を付け、ライティング、レンダリングと作業のひとつひとつが楽しかったのを覚えています。Shadeで3DCGの世界に入ることができたと思います。
クリエイティブスクールでの授業の様子
−なにがきっかけで、趣味から仕事へと変わったのですか?
コツがつかめた頃、専門学校から3DCG講師の依頼を受けたのが、最初のきっかけだったと思います。設計課題で、CGを使ったプレゼン材料を制作させるのが目的でしたので、趣味の延長というわけにはいかなくなりました。
ここから趣味としてではなく「教える側」の勉強をし始めました。制作工程を初期段階から再確認し、練習課題の準備などしていくうちに、Shadeの奥深さや、新たな発見もありました。
そうこうしているうちに、CGパースの制作依頼も受けるようになり、いつのまにかShadeは私にとってなくてはならない仕事道具になっていたんです。
−これからもShadeは必需品だと?
モノをつくる喜びを伝えられること、自分でその喜びを感じられること。Shadeには、そういうスピリッツも込められているように感じます。受講生が嬉しそうな顔をして帰られるのは、私にとっても喜びです。
ありがとうございました。
たくさんのShadeユーザーが生まれてくることを期待しております。
中田氏が手掛けた作品の数々
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