④レンダリング高速化
設定変更無しでの高速化
前バージョンの Shade 3D ver.14 ではレンダリング速度を高速化するために「表面材質」「光源」などの設定を変更する必要もありましたが、本バージョンではレンダリングエンジンそのものを最適化し、シーンの設定はそのままに、ver.14 と比較しておよそ 5%〜10% ほどのレンダリング速度高速化を実現しました。
以前、「パソコン工房」さんの「Shade 3Dのレンダリング速度をCPU別に検証」ページでShade 3D ver.14.1.0 のベンチマークをしていただきましたので、そちらで検証に使用し、配布もされている「Replicator_bentimarkCOMP.shd」と「PhysicalSky-bentimarkCOMP.shd」を使用して、Shade 3D ver.14.1.2 と Shade 3D ver.15.0.0 のレンダリング速度の比較を行いました。
Replicator_bentimarkCOMP.shd
PhysicalSky-bentimarkCOMP.shd
計測結果は以下の通りです。
計測マシン:OS:Mac OS X 10.9.5 CPU:3.1GHz Intel Core i7 RAM:16GB
グラフを見ると、Replicator_bentimarkCOMP.shd (たわし)では 6%、PhysicalSky-bentimarkCOMP.shd(空と堤防)では 10% ほど高速化していることがわかります。
ver.14、ver.15 ともにシーンを開いてレンダリングしただけの時間を計測し、設定などは変更していません。
ShadeExplorerのbenchimarkカタログ内のシーンについての同様の検証でも高速化を確認することができます。
次回はOpenSubdiv(オープンサブディブ)についてご紹介します。お楽しみに。