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第2回「申請できるコンテンツとリソースの作成」

Shade3D 公式

Shade3Dマーケットプレイスにコンテンツを申請しよう(2)
~第2回「申請できるコンテンツとリソースの作成」

第2回目は、Shade3D マーケットプレイスに出すコンテンツを提出する前に必要なものについて解説していきます。
徐々に著作権関連の話題にもなっていきますが、コンテンツと同じくらいこの著作権についても大事ではあります。

提出可能なコンテンツ、リジェクトされるコンテンツ

形状データの場合はShade 3Dのshdファイルを提出することになります。
提出後、そのコンテンツを公開していいものかどうか審査が行われます。チェック時に「これはこうしたほうがいい」というアドバイスが行われることや、許可できない、という場合もあります。
「リジェクト」とは、申請をしても許可されずにつき返されることを指します。ここでは許可されるもの、されないものについてまとめてみます。

Shade 3Dのためのコンテンツであること

「Shade3D マーケットプレイス」ですので、Shade 3D向けのコンテンツである必要があります。モデリングデータ、表面材質素材、背景hdr素材、など。
Shade 3Dで読み込んで使えるテクスチャ素材を申請したい場合は、Shade 3Dで作成されてないものでもOKです。

レンダリングイメージがshd内に存在すること

shdファイルを申請する場合は、モデリングデータの提供とすることが多いかと思います。
この場合でも、レンダリング画像をつけるようにしてください。

これは、ShadeExplorerで一覧表示した場合にサムネイルが出るようにするためです。

それなりの出来であること

公の場でコンテンツとして使ってもらうという立場になりますので、「習作としてツボを作ってみました!」というのはリジェクトされると思います(試したことがないので分からないですが)。
ただ、ツボがダメというわけではなく、テクスチャをきちんと貼っておいたり陶器セットにして複数をまとめて申請したり、とコンテンツとしての厚みをつけるとOKかと思います。

著作権を侵害していないこと

作成したコンテンツで、他の方の素材やデザインが入る場合は特に注意が必要です。
モデリングデータやテクスチャ含め、すべて自身で作成したオリジナルの場合は問題ありません。

他の方が作成されたコンテンツで著作権が主張されている場合、「二次利用してもいいかどうか」が明確ではないものは許可されないものと考えたほうがよいでしょう。
コンテンツとしては、それをトレースしたり素材を抜いて使ったりデザインをそっくり真似てみたり、は「許可されていない限り」やってはいけません。
使ってもいいか許可を取ってOKとなる場合もありますが、これはコンテンツ提供側ごとに異なります。

「二次利用」とは、ネットや書籍などですでに存在するコンテンツを、自身の作品やマーケットプレイスに出すコンテンツとして非商用/商用で利用することを指します。
コンテンツによっては、個人で楽しむ目的で非商用の場合は暗黙で利用しても怒られない場合もありますが、マーケットプレイスに出した場合は公ですのでこれは当てはまりません。

以下、Shade3D マーケットプレイスに申請する際に許可されないことをざくっと列挙してみます。

  • コンテンツサイト(Shade3D マーケットプレイス含む)のコンテンツを許可なく流用し、自身のコンテンツとして申請
  • アニメや漫画のキャラクタを3Dモデリングしてみた
  • 実在する有名人を3Dモデリングしてみた
  • 既存の家電製品や車を3Dモデリングしてみた
  • ネットやテレビなどから得た写真や画像をテクスチャとして使った
  • 画像投稿サイトで投稿されているキャラクタの衣装を真似てみた
  • 個人ブログで公開されているテクスチャを加工またはトレースして使った
  • 版権もののコンテンツ名を付けた

これはほんの一例で、他の方の権利を侵害するものについては許可はされないです。
モデリングデータだけでなく、コンテンツ名にも注意してください。
すでに版権があるキャラクタの名前をコンテンツ名とした場合もアウトになります。モンスターの「ビホルダー」が有名ですね。

逆にOKなものを列挙します。

  • 著作権が放棄されているもの(Public Domain)を素材の一部として使った
  • 二次利用が許可されているコンテンツを一部使って、新たにコンテンツを作った
  • 素材コンテンツについて、許可を取って利用した
  • デザインとして意匠のないもの(板に足4本生やして机にするとか)を3Dモデリングした

「著作権の放棄」に関しては実際は国によって異なるので厳密ではありませんが、コンテンツ制作者が「自由に使っていいよ」と明記しているものを指しています。
利用していいかどうかは、それぞれ非商用に限る、そのままでの転載は許可しない、などの決め事があると思われますので、それにはしたがってください。
それらが明確でない場合は、コンテンツを作る場合でも作品を作る場合でも二次利用しないのが無難ではあります。

著作権のライセンス範囲については、申請するコンテンツ自身でも用意したほうが利用者側は迷わないですので、
利用側・提供側どちらもしっかり把握しておいたほうがよいと思います。
コンテンツに添付するライセンスについては次回説明することにします。

他人を不快にさせないコンテンツであること

  • 政治的な主張が強いもの
  • 個人や団体の人格/主張を否定するもの
  • 卑猥なもの
  • グロテスクすぎるもの

などは許可されません。
これらは提供側の判断となるので微妙ですが、たとえば、コミカルなデフォルメされたゾンビならOKですが、
超リアルなゾンビならアウトかもしれません。
これらの微妙な判断については、提出後にリジェクトされるかどうかで確認するしかないかもしれませんね。
「一般的にはこうなので~」とリジェクトされることもあるかもしれませんので、その場合でも落ち込まないようにしましょう。

マーケットプレイスの運営を妨げないこと

その他、注意しないといけないこととして。
他のコンテンツ販売サイトで同じコンテンツを出している場合、価格差があるとトラブルの元になります。
また、著作権については提供側の自己判断でチェックすることが多くなると思われますので、仮に著作権を無視した登録をした場合は、運営側にもクレームがくることになるかもしれません。
マーケットプレイスは公共の場になりますので、運営側に手間がかかりそうなことはしないようにしましょう。

マーケットプレイスの出品者として連絡

まずはじめの一回 support@shade3d.co.jp 宛てに、マーケットプレイスに出品したいということを伝えるようにします。
その際に、提出するコンテンツも用意してください。
また、出品者としての簡単な紹介文を用意しておきます。

筆者の場合は、データサイズが数十メガバイトになることも多いですのでdropbox経由でデータを送るようにしています(dropboxなどを使う場合は、相手方がダウンロードできるように共有設定を行う必要があります)。

メールの雛形を書いておきます。XXXは出品者の名前です。

[タイトル] : Shade3D マーケットプレイスへの出品依頼 (XXX)
[内容]

Shade3D マーケットプレイス ご担当者様

XXXと申します。お世話になります。

Shade3D マーケットプレイスにコンテンツを出品したいので、
出品者としての登録とコンテンツのご確認をお願いできますでしょうか。

[ 出品者 ]
xxx

[ 出品者紹介文 ]
2~3行ほどで。

[ コンテンツ ]
コンテンツを以下のdropboxのURLでアップしています。
https://www.dropbox.com/xxxxx/xxxx.zip?dl=0

コンテンツ名 : XXXXX (英語名 : EEEEE)
価格: xxxx 円

を予定しています。

それでは、お手数をおかけしますがよろしくお願いいたします。


この後、Shade3D マーケットプレイスの担当の方とメールのやり取りが発生します。
有料販売の場合は特にですが、提供者の信頼情報確認のための書類も交わす必要が出てくるため指示に従うようにしてください。
これは、Shade3D社とコンテンツを提供する事業者間の契約になります。

コンテンツについては、「コンテンツ名」(英語名も用意)、「価格」(無料の場合はそのことを記載)、コンテンツとreadme.txtを圧縮したzip、を用意するようにしてください。
この段階では、マーケットプレイスに書く紹介テキストやアイコンなどのリソースはなくてもOKです(リジェクトされる可能性もあるので)。
メールでのやり取りの中で、マーケットプレイスに書く紹介テキストやバナー、アイコンなどのリソースを用意して渡すことになります。

次に、提供側として許可が得られた場合に用意するものについて説明します。

提出時に必要になるリソース

コンテンツのshdファイル以外に使用許諾契約書(EULA)、Shade3D マーケットプレイスでの説明文やバナー、アイコンを用意します。
利用者がダウンロードするコンテンツ一式と、Shade3D マーケットプレイスでの紹介文と関連リソース、の2つに分かれます。
すでに公開されている無料コンテンツなどの書き方や構成を参考にするのが早いと思います。

「ミノタウロス」は、無料コンテンツでこれらの情報は一式入ってますのでチュートリアル的に参考にしてみてください。

コンテンツ一式

  • コンテンツ自身(shdファイル)
  • readme.txt (簡単な説明のテキスト)
  • 使用許諾契約書(EULA)

※ テキストファイルはUTF-8として保存するようにしてください。

readme.txt

readme.txtには、
コンテンツ名(タイトル)、コンテンツ制作者名を先頭に書きます。制作日付も書いておいたほうが親切かもしれません。

「概要」として、コンテンツの説明とshdごとの簡単な説明を書きます。

「動作環境」として、動作するOSとShade 3Dのバージョンを書きます。特定の機能を使用している場合や、特定のプラグインに依存する場合は、そのことを明記します。
たとえば、頂点カラーを使用している場合はShade 3D ver.15.1以降が必要な動作環境となります。

「ライセンス」にはそのコンテンツの著作権情報を記載します。
これについてはみっちり解説したほうがいいと思いますので、次回の連載記事で書くことにします。

使用許諾契約書(EULA)の内容

「使用許諾契約書(EULA)」は、コンテンツ提供者側が利用者に守ってもらいたいことを記載します。
このファイルがない場合はトラブルが起きた場合に、「使用許諾には書いてないので」という理由で提供者側が不利になりやすいです。
いざというときに身を守る大事なものですので、必ず付けることをお勧めします。

大きく、「利用について」「使用禁止事項」「バージョンアップ」「免責事項」の章を設けて記載します。
コンテンツの場合はそんなに不都合が発生しないと思われるので(マーケットプレイスの紹介文と違う、というのはあるかもしれませんが)
無償/有料コンテンツでもほぼ同じ内容となると思います。

XXXはコンテンツ提供者名を入れてください。

[EULA_jp.txt] 日本語の使用許諾契約書
本データの使用に関する使用許諾を記載します。
使用前に必ずお読みください。

1. 利用について

本データは、一個人につき、複数の環境でご自由に複製してご利用できます。

2. 使用禁止事項

複数のユーザー間で使用することを目的とした、複製/再配布を禁止いたします。
事前に許可を得ているダウンロードサイトから購入するようにしてください。
また、購入/ダウンロードしたデータを無断で配布/販売したり、
再配布代行を行うことはできません。

3. バージョンアップ

本データのバージョンアップを行った場合は、
一個人につき、バージョンアップ版を無償で購入することができます。

4. 免責事項

本データを使用したことによる一切の損害は一次的/二次的に関わらず、XXXは責任を負いません。
[EULA_en.txt] 英語の使用許諾契約書
Description of the license to use this data.
Please be sure to read before using.

1. About using

Each individual user may freely duplicate in multiple environments.

2. Usage that is prohibited

Duplication or redistribution is prohibited for the purpose of usage among multiple users.
Please procure from a download site that has obtained prior permission.
Distributing, selling, or acting as a re-distributor of the data that you have procured or downloaded,
is not allowed without permission.

3. Updated versions

If this data is upgraded, each individual will be able to buy the upgraded version for free.

4. Disclaimer

XXX bears no responsibility for any damage that comes from using this data,
regardless of whether the damage is primary or secondary.

「利用について」「使用禁止事項」「バージョンアップ」については、どちらかというとShade3D マーケットプレイスにおける契約について書いています。
一個人での利用と、複製/再配布の禁止を重点的に書いています。
これを書かないと、第三者が無断でコンテンツを流用するということができてしまいますので、しつこいくらいに主張するようにしてください。
もし、加筆や修正が必要な場合はこの部分は変更するようにしてください。用途によっては、こういう契約文は更新されたり増えていくことになります。

「免責事項」は、提供者側が著作権侵害などの非がないことを前提に、責任について記載します。
利用者によっては提供側が想像もしない利用方法をすることがありえますので、それの予防線になります。
ただし、マーケットプレイスの紹介文と提供コンテンツの内容が異なる、著作権を侵害している、といった場合は使用以前の問題ですので、提供側の責任が発生することになりそうです。

3Dマーケットプレイスで必要なリソース

Shade3D マーケットプレイスの各ページでの紹介文と関連リソースを用意します。
これは、コンテンツの公開が許可されたのちにzipでまとめたものを、dropboxなどを経由してメールで連絡することになります。
無料/有料コンテンツで同じ構成になります。

「ミノタウロス」を参考に記載します。

YYYは英語のコンテンツ名とします。ファイル名は固定ではなくて指定はないのですが、分かりやすいように命名しておきます。
紹介ページのテキスト、トップバナー、アイコン、の3種類が存在します。

  • YYY_site_text.txt (紹介ページのテキスト。UTF-8で保存のこと)
  • 紹介ページで参照する画像や動画ファイル
  • YYY_banner_960x480.png (960x480 pixelのトップバナー画像)
  • YYY_icon_128x128.png (128x128 pixelのアイコン画像)
  • YYY_icon_256x256.png (256x256 pixelのアイコン画像)
  • YYY_icon_512x512.png (512x512 pixelのアイコン画像)
紹介ページ

紹介ページのテキストは、

  1. 製品紹介
  2. 動作環境
  3. ライセンス

について簡潔に記載します。あまり長すぎないようにしてください。
製品紹介についてはreadme.txtと同じ内容でOKですが、コンテンツの場合はコンテンツ自身の画像を入れるようにしてください。
readme.txt内では挿入箇所に[images/xxxx.png]のように、参照画像へのパスを記載しておきます。

全てのコンテンツの面分割や自由曲面の線形状が分かるキャプチャ。
図形ウィンドウでの「テクスチャ+ワイヤーフレーム」でのキャプチャを用意します。
ボーンを入れている場合はそのボーンが分かりやすいようにします。これは、コンテンツの構造がぱっと見で判断できる材料になります。
見慣れている方ですと、これを見るとコンテンツの出来を大まかに確認できます。
画像サイズは600 ~ 700 pixelくらいの幅や高さで用意しておきます。実際はこれよりも小さく掲載されます。

モーションを持つコンテンツの場合は動画(mp4)を用意。
640 x 480 pixelくらいの幅や高さで用意しておきます。実際はこれよりも小さく掲載されます。

見栄えよく紹介するために、レンダリング画像を載せるのもありです。

「動作環境」「ライセンス」については、readme.txtと同じ内容でOKです。

バナー

紹介ページの先頭に表示されるバナーです。
筆者は960x480 pixelの透過ありのpng画像としてバナーを作成しています。実際の掲載時はこれよりも小さくなります。
好みで角丸にしたりしてますが、これといった規定はありません。
ただ、このバナーがコンテンツ紹介ページで一番目立ちますので、見栄えよく作るようにしましょう。

アイコン

128x128 / 256x256 / 512x512 pixelのアイコンを用意します。
512x512 pixelのアイコンを作成して、縮小して256x256/128x128のサイズを作るとよいでしょう。
Shade3D マーケットプレイスの一覧に表示されるものになります。他のコンテンツと差別化するためにかっこよく仕上げるのがよいと思います。
今後コンテンツが増えてきた場合は、このアイコンで目に付くことが大事になってくると思われます。
特に規定はありませんので、角丸にしたりなどは自由に行うようにします。

コンテンツ一式の提出、Shade3D マーケットプレイスで必要なリソースの提出、を行った後に許可が通ると、無事コンテンツがマーケットプレイスで公開されます(1-2週間ほど時間がかかります)。

今回は長くなったのでここまで。
コンテンツを作るにあたっての著作権の重要性についていろいろ書いたのですが、マーケットプレイスに出すということは立場が逆転して、
今度は提供したコンテンツを使われる側になります。
そのときのコンテンツの「ライセンス」について次回詳しく書いていく予定です。

文:ft-lab

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