sisioumaruさんインタービュー
さてさて、昨年よりはじまりました、絵師さん、3Dモデラーさん巻き込み企画の第2回目です。
先週公開した、丘丘さんのインタビューへの反響がかなりありまして、改めて3Dプリンターへの注目度の高さを感じることが出来ました…!
前回は絵師さんでしたが、今回はプリンとサンデーの3Dモデルを作成してくれた、sisioumaruさんのインタビューをお届けします。
ところで3Dモデラーの人にも「絵師」みたいな愛称つきませんかね?
Q:Shade 3Dを使用するようになったきっかけを教えてください
もともとはペンタブを使って2Dのイラストを描いていたのですが、どうも思うように描くことが出来なくて…でも何か作りたい!という気持ちがあって、そのときに3Dがあるじゃないか、と気付きました。そうして出会ったのが、Shadeでした。それ以降、Shadeを使用して作品を作っています。
Q:今回Shade 3D ver.15を使用して作成してみて、どうでしたか?
オープンサブディブをよく使用しました。髪の毛はポイントを増やしてエッジを立てているんですけど、オープンサブディブであれば、ローポリのままエッジを立てられるので、一番使ったのではないかと思います。
Q:ワークフローを教えてください
通常は、かんたんなイラストを自分で描いて、それをテンプレートに入れて作成しています。今回のプリンとサンデーも同じように、4面図の正面図と側面図をテンプレートにいれてからポリゴンのキューブを顔の位置に置いて、それを分割して作っています。側面図はだいたい左側を使用しています。
Q:作成にはどれくらいの時間がかかりましたか?
1体作るのに、20~30時間くらいかかっています。今回はまずはプリンとサンデーを作り、ポーズや動きを出すためにボーンを入れたりして、二人にポーズを取らせたので、かかった時間はトータルで70時間くらいです。
Q:プリンとサンデーの3Dモデルを作る際にこだわった点はありますか?
丸みと髪の毛をたてるようにしたところですかね。だいたいいつもそこには気をつけています。また、イラストを忠実に再現する、というところもこだわりました。しかし、イラストに忠実に、でも違和感なく作る、という点には苦労しました。プリンとサンデーに限らず、それはいつも苦労しますが…。何回もレンダリングをして、それを遠くから見たりして、もうちょっと顔を小さくした方がいいかなーとか、細くした方がいいかなーとか、その調整に時間がかかりました。
Q:丘丘さんのイラストで再現が難しかったところはありますか?
顔の形ですね。ここはリテイクがありました。また、目を輪郭線で終わらせて良いのか、テクスチャで表現した方が良いのか…そのへんが難しかったです。難しかった点はもう一つあって、それはスカートのフリルですね。一体で作ることが出来ないので、それだけ別パーツで用意しました。
Q:実際に3Dプリントしたものを見てみてどうでしょうか。
かなりすごいです。よくできてます…!思っていたよりも綺麗に出ていますね。実際ちゃんと出力出来るのか、以前にプレで出力したものを見せてもらったときには、この杖は曲がっていたのですが、うまく真っ直ぐに出力できたんですね。靴のかかとのアイスクリームもきちんと出力されています。 絵師さんが意識していることを汲み取って再現するのはとても難しいのですが、髪の毛のふんわり感もしっかり出せているので、満足しています。
インタビューを終えて
インタビューは初めてなので、と終始控えめに、しかし、しっかりとインタビューに答えてくれたsisioumaruさん。
実際のユーザーさんと直接お話をさせていただく機会があまりないので、ワークフローや人のイラストをモデリングすることの大変さを知ることが出来ました。本当にすごいな、と思います。
sisioumaruさん、ありがとうございました!
次回は3Dプリンターについて、お送りしたいと思います。
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- Twitter : sisioumaru
- ホームページ : 気まぐれギャラリー
- ブログ:気まぐれ絵日記
インタビュアー:Shade3D 福島