Shade 3Dできゃらくたースタンプをつくっちゃいました。
6月某日、某所でつくる女の澤江美知さんが。「3Dプリンタってハンコ作れたりしません?」と。
・・・家庭用3Dプリンタでも、磨いたら作れるんじゃないかな?
ということで、やってみました。
キャラクターイメージ
こちらが彼女のキャラクター。つくる女のさわえみかさんの作品です。
※つくる女オフィシャルサイト プロフィールより
Shade 3Dでモデリング
イラストが単純化されているので、1時間ほどでモデリング完了することができました。
キャラ部分はブール演算(統合)で一体化してあります。
印鑑部分は別パーツ。文字と円筒を組み合わせています。
台座部分。回転体で作りました。
家庭用3Dプリンタで出力
歪みを少なくするためにフィラメントはPLA。積層ピッチは0.2mmで出力しました。
キャラ部分は顔を上に仰向けに寝かせた状態で出力。積層タイプは下側になっている面の積層荒れが目立ちます。
磨き行程
パテで荒い部分を埋めて、全体に低粘度のパテを塗り付け、紙ヤスリで磨いていききます。
印面となる部分はとくに念入りに磨きました。
磨き行程2
白の1000番のサーフェイサーを吹いてさらに細かく磨きます。目の線などはイラストのタッチを目指して線幅が不均一になるようにモデリングしてあります。
最終的に耐水性ペーパー800番で磨き上げました。あえて多少ざらつきが残るくらい。
着色
白+赤+黄でイラストと似たペールオレンジを作ってエアブラシで吹きつけます。
細部の着色
エアブラシは顔だけで、他はマスキングして筆塗りしていきます。
イラスト見ながら口の中と服を筆塗りします。
同じピンク色のハンコと台座もこのタイミングで塗っておきます。全部の色を調合して作ったので同時に塗るようにしています。
髪の毛
広い面積で顔料の粒子が粗いものはムラになりやすいですが、かえってイラストの雰囲気が出たかもしれません。
難関ホッペ
かなり塗り方に迷いましたが、マスキング作って鋭角な綿棒でホッペのピンクを塗ることに。
仕上げ
イラスト風仕上がりを目指しているのでトップコートもつや消しを吹きました。
組あげ
キャラクターとハンコと台座を組んで完成です。
オリジナルインクケース
これはネットで見つけた朱肉ケース。上のピンクラバーがはがせるのでプリントしたイラストを差し込んでみました。
パッケージ
市販の小さな紙バック。ちょうどいいのがありました。
お届け
澤江美知さん(写真左)、さわえみかさん(写真右)お二人にお時間をいただき、無事お渡しすることができました。
ミッション完了
白は出力したままのもの。印影はテスト用のもので実際に澤江美知さんの使用されるものではありません。
総製作時間は大体2週間くらい。パテ+削りで積層跡はだいたい消せるのがわかったので、積層跡が目立たないことより、ディテールがきれいに出る事を重視。という3Dプリンタ選びもありそうです。
ハンコ作成・記事作成・でった