Shade3D ver.16.1 アップデータの変更点
Shade3D ver.16 シリーズ用 16.1 アップデータ(Windows版および Mac OS X版)での機能追加、仕様変更、不具合修正の概要を お知らせします。
(2016年11月9日公開)
新機能および機能強化
システム
- [Mac OS X]movファイル出力時のコーデックとして、Apple ProRes4444 、Apple ProRes422 コーデックを追加
- 「(メインメニュー) : ヘルプ : Shade3D オンラインストア」
- 「(メインメニュー) : ヘルプ : お問い合わせ」
- 「(メインメニュー) : ヘルプ : フィードバックを送信」
全般UI
- 数値を入力する入力ボックスに、一般的な数式を入れられるように動作変更
- 各種設定ウインドウ、数値入力ダイアログの数値入力ボックスに「 10/3 」や「 2.54 * 5 」などの数式を入力することが出来ます。計算結果は、入力後、エンターキーなどで、即座に反映されます。
- 四則演算、括弧、sin(), cos() などの簡単な関数、pi などを使用することが出来ます。(環境設定で切り換え可能)
- シーンファイルを開いた時に、「ウインドウのサイズと位置を復元」しない動作に切り換え可能に
- 環境設定に、シーンファイルの読み込み、保存時のそれぞれで、ワークスペース設定のウインドウサイズと位置を保存するかどうかの設定を追加。デフォルトでは両方ともオン。(Shade16.0と同等の挙動)
- オフの場合、新たにシーンを開いた時に、別のワークスペースだった場合でも、フローティングウインドウのサイズや位置を変更しないようになります。
- シーンファイル情報ウインドウ 情報の追加
- ファイルの作成日時
- ファイルの更新日時
- ファイルの保存場所
レンダリング
- レンダリング設定「アンチエイリアス」と「サンプリングフィルタ」の設定を追加
- レイトレーシングでの新たなアンチエイリアス手法として、 「アダプティブサンプリング」を追加
- レイトレーシングとパストレーシングの両方にて、「サンプリングフィルタ」の設定が反映されます
- 「レンダリング比較」に、「強調」スライダを追加
- レンダリング比較にて、「差の絶対値」で比較している場合に、この強調スライダの値を大きくすることで、比較対象の差分を強調して表示します。
- 解像度の大きいレンダリングを行う時のキャッシュ利用の設定を変更可能に。
- 環境設定の全般タブ「大きいサイズのレンダリングを行う際にイメージキャッシュを使用する」チェックボックスで切り換えることが出来ます。
従来、レンダリング時に大きいサイズのレンダリングをする際には、自動的にイメージキャッシュを使用し、ディスク上の一時領域を利用していました。 - この設定をオフにすることで、レンダリング時に、イメージキャッシュを使用せずに、常にメインメモリを使用するように動作が変更されます。十分に大きいメモリを搭載している環境の場合、ディスクアクセスが無くなり、レンダリング時間が改善される可能性があります。
- 反対に、メモリの空き容量が少ない場合や、もともと多くのメモリを搭載していない環境でチェックボックスをオフにすると、レンダリング時にメインメモリのみを使用しようとするため、パフォーマンス低下する可能性があります。
- デフォルトはオンです
- 環境設定の全般タブ「大きいサイズのレンダリングを行う際にイメージキャッシュを使用する」チェックボックスで切り換えることが出来ます。
- バッチレンダリング設定の追加
- レンダリング時の画像解像度を変更してレンダリングする
- マルチパス設定を変更してレンダリング
- マルチパスイメージの保存
- レンダリング画像の出力先設定にて、「デフォルト設定に復帰」するボタンの追加
- テンポラリファイルを作成するディスク(通常は起動ディスク)の空き容量不足により、レンダリング、ファイル保存・読み込みに失敗した場合の安定性の向上
モデリング
- UV作成 「フラット展開」ツール
- ポリゴン形状のUVを自動作成するモードの追加。形状の展開図を作るようなUVを作成します
- 選択面のみ展開と、全ての面に対して展開が可能
- 「UVの再配置」ツール
- 既に存在するUVを自動で移動し、0-1の範囲に収まるように再配置します
- 選択面のみへの実行と、全ての面に対しての実行が可能
- 複数のポリゴンを選択して実行した場合は、それぞれのポリゴンで重ならないように配置されます
- OpenSubdivポリゴン形状にて、形状情報ウインドウの「レンダリング分割レベル」を有効にするかどうかのチェックボックスを追加。(オフのときは表示分割レベルとレンダリング時の分割レベルが同じになります)
- 「ポリゴンメッシュに変換」ダイアログで、ポリゴンメッシュ(サブディビジョンサーフェス)について、カスタムの分割レベルを指定出来るようになりました。
- 従来は、ポリゴンの場合、「最も細かい」までしか指定できなかったため、4レベル以上の分割をすることが出来ませんでしたが、カスタム設定をすることで、レベル7まで指定することが出来ます。
オブジェクトスナップ
- スナップ設定ウインドウに「オブジェクトスナップ切り替え時に設定を開く」チェックボックスを追加。
- これがオンの場合、オブジェクトスナップを有効にした時に、自動で設定ウインドウが開きます。
- オフにすると、設定が開かなくなります。この場合は、メインメニューの「表示 : スナップ設定」で開閉することが出来ます。
- このチェックボックスは、Shade再起動時に設定が保存されます。
環境設定ウインドウ
- 「全般 : 数値入力ボックスで数式を使用する」チェックボックスの追加 デフォルトオン
- 「全般 : レンダリング : 大きなサイズのレンダリングを行う際にイメージキャッシュを使用する」チェックボックスの追加。デフォルトオン
- 「シーン : シーン読み込み設定 : ワークスペース : ウインドウのサイズと位置を復元」 デフォルトオン
- 「シーン : シーン保存設定 : ワークスペース : ウインドウのサイズと位置を保存」 デフォルトオン
不具合修正および改善、仕様変更
システム
- [Mac OS X]macOS sierra 対応 (機能追加などは無し)
全般UI
- ウインドウ配色のベースを明るい設定に変更したときに、縁取りなしの白いアイコンが見えづらくなる問題の修正
- レンダリング画像、イメージボックスの右クリックにある、「ノイズを加える」の設定ダイアログでキャンセルすると、次回以降起動出来なくなる問題の修正
- ラジオシティ計算の「消去」ボタンを押しても、ボタンの表示状態が非有効にならない問題の修正
- ブラウザのチェックボックス群の表示切替で、「デフォルト表示」をクリックしたときに「拡散反射色」、「マルチパスレンダリング:マスク」の状態が変化しない問題の修正
- ブラウザのチェックボックス群の表示切替で、「全て隠す」「全て表示」「デフォルト表示」をクリックしたときに、「ロック」「拡散反射色」の状態が描画更新されない問題の修正
- ブラウザの右上、三角ボタンで表示される属性チェックボックス内、右クリックで表示される設定ポップアップのUIの微調整 (基本属性 -> 基本、ラジオシティ属性 -> ラジオシティ)
- 形状情報ウインドウで、ボールジョイントのポジション、補間法の変更が取り消しできない問題の修正
- 形状情報ウインドウで、ボーンの補間法の変更が取り消しできない問題の修正
- シーン切り替え時など、ウインドウのワークスペース表示やフローティングウインドウなどが余計に再描画されてしまう問題の修正
- ワークスペースセレクタを非表示、ステータスバーの表示の場所を上に設定している時、ステータスバーの描画位置が不正になる問題
- システム情報やShadeGridManagerでの MacでのOS表記を 「macOS」に対応
レンダリング
- バッチレンダリング設定、 「サーバーを使用」オプションを削除.ShadeGridの利用をコントロールする場合は、ShadeGridマネージャの設定を利用してください。
- レイトレーシング手法のとき、自由曲面、ポリゴンメッシュでモーションブラーが正しく描画されない問題の修正
- 自由曲面内の線形状で、隣接したコントロールポイントがごく近い距離(同位置ではない)にあるとレンダリング結果が不正になることがある問題の修正
- 変形ジョイントで、円形状の変形が正しくレンダリングされない問題の修正
- ShadeGridを使用したレンダリングを途中で中断した場合、シーンファイルを保存して開きなおすとレンダリングが再開できない問題の修正
- ネイティブメタレンダラで、メタメッシュ形状を含んだパートのリンク形状をレンダリングするとクラッシュする問題の修正
- ネイティブメタレンダラにて、メタ形状のリンクがあるとフリーズすることがある問題の修正
- ラジオシティにて、自動露出調整がオンのとき、シーン内に光源がないとレンダリング結果が不正になる問題の修正
- ラジオシティで、レンダリング対象外のリンク形状があるとレンダリングできない場合がある問題の修正
- ラジオシティで、ラジオシティ計算に含まれる形状がないシーンで、「レンダリング前に計算する」とShadeGridを併用すると動作が不安定になる問題の修正
- ワイヤフレームレンダラで大きなサイズのレンダリングをすると、結果が不正になったり、Shadeの動作が不安定になる場合がある問題の修正
表面材質
- 不透明マスクによる透過が影に反映されない問題の修正
- [Mac OS X]表面材質ウインドウのマッピングプレビュー表示で、チャンネル合成モードを切り替えたときにアルファチャンネルが正しく反映されない問題の修正
- 表面材質のイメージマップのチャンネル合成モードの選択が図形ウインドウの各種表示に反映されない問題の修正
- 「レンダリング分割レベル」がオフのとき、「表示分割レベル」を変更してもプレビューレンダリングが更新されない問題の修正
モーション
- [ウォークスルーアシスタント] 視点・注視点パスを指定して生成する場合のジョイントアニメーションの生成方法を変更
- 16.0 では、パスジョイントの「方向指定」機能を使用して制御していましたが、16.1では、視点・注視点ともに、パスジョイントを使用しこれをカメラと「連動」させたモーションを生成します。
- 16.0 では、Basicでは注視点に対してアニメーション設定することが出来ませんでしたが、16.1ではBasicでも可能になります。
- 形状情報ウインドウのボールジョイント、ボーンの「補間法」ポップアップメニュー内にある、設定「Shade 15」の名称を「現行版」に名称変更(作成時のデフォルト設定)
- ジョイントの削除をアンドゥしたときに、バインドされていた形状のスキン設定が復帰しない問題の修正
- 数万個のジョイントを含むシーンファイルを開くと、いくつかのコマンドが実行できなくなったり、メニューを開いた時にクラッシュする問題
- シーケンスモードがオンのとき、モーションを設定したジョイントの削除をアンドゥすると、ジョイント値がリセットされた状態で復帰する問題の修正
- ジョイント以外の形状が選択されていた場合も、モーションウインドウで独立ポイントの表示と編集ができるように変更
- モーションウインドウのキーフレームの「全て選択」、「パート以下を全て選択」、「独立ポイントを選択」で外部参照形状内のキーフレームが選択される問題の修正
- モーションウインドウに外部参照形状内の独立ポイントが表示される問題の修正
図形ウインドウ表示
- [Mac OS X]図面を極端に拡大表示させた時、Shadeの反応が停止することがある問題の修正
- ワイヤフレーム表示のときに、透視図のグリッドサイズ、スナップサイズのテキストがワイヤフレームの後ろに描画される問題の修正
- マッピング編集モードのときに、図面上のテクスチャ画像表示にアルファチャンネルによる透過が反映される問題の修正
- [Win](DirectXのみ) テンプレート画像を設定した図面を非表示状態にすると、画像の中央の色が他の図面の背景に重なって描画される問題の修正
- 4面図を2面図表示にしている場合に、分割線をドラッグすると表示領域がずれる問題の修正
切断面表示
- 「切断面表示」が有効の時、UV図面上でも表示が途切れてしまう問題の修正
- 切断面表示にて、ごく小さいサイズの形状を表示している時などに実際の位置とずれた位置で切断して表示される問題
- 切断面表示がオンのとき、部分的に表示されている面、稜線が選択対象になるかどうかが選択モードやメッシュ選択モードなどによって異なる問題の修正
モデリング
- 「除去」ツールが面編集モードでも動作するように変更(稜線選択モードに切り替えから実行するときと同じ動作をします)
- 稜線のループ選択の仕様を変更(頂点に接続する稜線の数が4つのときのみ選択するように変更。ctrl or optionを押しながら実行すると旧仕様で動作)
- UV図面において、「フェイスグループUVを表示」が正常に動作しなかった問題の修正
- UV図面の「画像を表示」において、選択しているフェイスグループのイメージマップの画像が表示されない問題の修正
- UV作成ツール実行時に、面の選択を切り換えると、別のUV作成ツールに勝手に切り替わってしまう問題の修正
- オブジェクトカメラの操作中に、操作対象のカメラ形状が削除される操作(形状の削除やカメラ形状作成の取り消しなど)をするとクラッシュする問題の修正
- 外部参照形状の削除を取り消すとクラッシュする問題の修正
- エッジべベルツールの実行中、分割数を変更するとクラッシュすることがある問題の修正
- 開いた線形状、閉じた線形状、線光源の作成を取り消すと、形状が何も選択されていない状態になり、各種操作でクラッシュするなど動作が不安定になる問題の修正
- OpenSubdivの特徴適応分割で、分割数が増えていく箇所で頂点の位置のずれが発生する問題の修正
- サブディビジョンサーフェスのOpenSubdivで、UV補正がオン、スムーズ三角形がオフのときに、UV値の丸めが正しく行われない問題の修正
- 形状編集モードでの頂点選択の速度を改善
- ポリゴンメッシュの面、稜線、頂点の削除を取り消すと、フェイスグループのマスターサーフェス割り当てがすべて「無し」になる問題の修正
- スキンを持つポリゴンの移動、複製ツールを実行後、繰り返しを行うと、生成結果が変形していく
- スキンバインドされたポリゴンメッシュを xshade.scene().copy_object でコピーすると、形状が崩れる問題の修正
- 形状編集モード、頂点編集モードのとき、頂点の複製移動操作をすると、直前に移動編集をした要素が移動する問題の修正
- サブディビジョンサーフェスカトマルクラークで、UV補正がオンのときに、UV値の丸めが正しく行われない問題の修正
- ベベル、ブリッジ、厚みツールにて、、透視図で上下にドラッグしたときの変化量が三面図の拡大率に依存する問題の修正
- スライドツールにて、スキンが設定されていないポリゴンメッシュのローカル座標系が反映されない問題の修正
- 側面図で長方形、面光源を作成した後にクリックで同形状を作成した場合、90度回転して作成される問題の修正
- ラッピング実行時、時間がかかるケースでもプログレスバーの表示が進まない問題の修正
- カメラウインドウで、「記憶」をした時、生成先のパートに変換がかかっているとき、生成結果の姿勢が正しく無い問題
- カメラの視点・注視点が「連動」している時、そのカメラを透視図表示に設定すると、表示される作業平面コントローラの軸表示のサイズがおかしくなる問題
- ブール演算で、直方体などの形状のUVや頂点カラーが正しく維持されないことがある問題の修正
- 「コントロールポイントを追加」ツールで、軸平行にドラッグをすると、ポリゴンメッシュへの頂点追加がされない問題の修正
- オブジェクトモードでのトレース選択で、複数形状を通過したときにブラウザの「前の候補/次の候補」がアクティブにならない問題の修正
- ポリゴンメッシュの形状情報ウインドウ、フェイスグループ設定テーブルでアイテムを選択した時に表示が正常に更新されない問題の修正
オブジェクトスナップ
- 線形状に頂点の追加をクリックのみの操作で行うとき、オブジェクトスナップをオンにして、交点にスナップしてクリックすると、頂点が追加されない問題
- 回転ツール、回転マニピュレータで、操作中の角度表示が、0度付近の小さい角度の表示が全て0度と表示されてしまう問題
FileIO
- 配光データの読込みとボタンが反応しない問題の修正
- xmlshdで透視図グリッドの設定が保存、読み込みできない問題の修正
- 「互換情報を追加して保存」を指定しても、Shade 9以前のバージョンで読み込めない問題の修正
- サウンドオブジェクトを新規に作成した場合にファイルダイアログで指定したサウンドファイルが設定されない問題の修正
- 既存シーンを開いた後、レンダリングイメージ、イメージ形状を変更していない状態でシーンを保存したときの速度を改善
スクリプト、プラグイン
- IGES Exporter: エクスポート設定のダイアログにて、対応していない形状についての注意書きを表示するように変更
- DXFファイル、Release13以降のバージョンのファイルをインポートした場合、読めないデータが存在することをメッセージとして表示するように変更
- [OBJインポータ] mtlファイルにタブ文字が混ざっている場合に読み込めなかった問題の修正
- [OBJインポータ]マ テリアル設定の画像パスに、windows方式で記述されている場合に読み込めなかった問題の修正
- [SKPインポータ] テクスチャファイル名が読めない場合があった問題の修正
- [STLインポータ] 特殊なエラーが含まれるSTLファイルをインポートするとクラッシュする問題の修正
- [LWOエクスポータ] LWOエクスポートすると、法線が反転する問題の修正
- [LWOインポータ] LWOインポートすると日本語の形状名やファイル名が文字化けする問題
- [LWOインポータ] LWOインポートすると形状名が文字化けする問題の修正。特に、ファイル名や、形状名に日本語が含まれている場合の修正
- [Colladaエクスポータ] 数百以上のポリゴンが出力されると、極端に時間がかかってしまう問題の修正
- [Colladaエクスポータ] 空の自由曲面など、頂点が無いポリゴンがシーンに存在すると、出力されるファイルが不正になり、正常に読み込め無い問題
- [3dsエクスポータ] 扱えるポリゴン数以上のポリゴン(65536面)を出力しようとした時に表示されるエラーメッセージが正しく表示されない問題
- [Epixエクスポータ] 途中でキャンセルすると、シーンファイルのレンダリング出来なくなる問題の修正
- [GlowEffector] ハイライトフレアの設定でクラッシュすることがある問題の修正
- [GlowEffector] ハイライトフレア設定タブで設定を変更している際にクラッシュすることがある問題の修正
- 自由 曲面変形プラグインにて、対称が1.0mm より小さいと、変形実行時にエラーが表示される問題の修正
- エフェクタプラグイン「ノイズを加える」ダイアログでキャンセルすると、2回目にエラーが発生する問題の修正
3D プリントアシスタント
- [Win]Shade3Dのインストールパスに日本語が含まれていると、起動時にエラーが表示される問題の修正
- [Win]Shade3Dのインストールパスに日本語を含む場合、3DプリントアシスタントからのSTL出力が行えない問題の修正
注)はStandard版、はProfessional 版